全国女性消防操法大会で好成績を残した日向市消防団女性消防操法チームのみなさんに、チームの強さの秘訣、そして消防団員としてのやりがいなどを聞きました!
[Q.操法大会に向けて”どんなことを意識して”練習してきたのですか?]
全国女性消防操法大会で好成績を残した日向市消防団女性消防操法チームのみなさんに、チームの強さの秘訣、そして消防団員としてのやりがいなどを聞きました!<br><br>
Q.全国大会本場での実技はいかがでしたか?
全員:自分たちの持てる力を存分に発揮することができました!!
那須:私たちチームには「平常心」という合言葉があるんですが、その言葉を常に心に持っていたことで本番でもまったく緊張することはありませんでした。
Q.操法大会に向けて”どんなことを意識して”練習してきたのですか?
長友:1番員として最前線に立つわけですが、ほかの操作員としっかり連携しないとうまく放水することができません。ですからチームワークを最優先に考えていました。
那須:指揮者だったので、とにかく声と気迫でチームを引っ張っていくこと。それと、全体をまとめる立場だったので、いい雰囲気で練習に入っていけるように練習中とそうじゃない時のメリハリをつけることを意識していました。
田島:2番員は走る距離が長くてタイムに直結するポジションです。でも私は走るのがあまり得意じゃないので、ホースの伸ばし方や結合の仕方などの細かな技術を磨いてタイムを短縮できるよう努力しました。
寺原:エンジンをかけるのに思いのほか力が必要だったので筋トレを続けていました。
Q.日向市消防団 女性消防操法チームの強みは?
那須:チームワークです。じつは、みんなマイペースで結構バラバラなんです(笑) なので、最初はどうなるかと心配だったんですけど、練習を重ねるうちに歯車がどんどんかみ合っていって、お互いを信頼し合える最高のチームワークを築くことができました。
Q.操法大会に参加したことは普段の活動にプラスになりましたか?
田島:長友さんと私は女性部ではなく一般の部に所属しているのですが、操法大会で女性部のみなさんと一緒に活動できたことがよかったです。これまで一般の部と女性部との関わりはあまりなかったのですが、今回を機に、それぞれがやっていることを把握することができ、良い関係性を築くことができました。
Q.消防団に入ったきっかけは?
田島:消防団員だった父に誘われて入りました。当時はまだ地元の一般の部に女性が一人もいなかったので不安でしたけど、やるだけやってみようと思って入ったら楽しくて今も続けています。
那須:小さな頃から正義感が強かったのか、「大切な人たちが助けを必要としているときに役に立てる存在でありたい」と思っていました。それで、消防団員になったんです。
黒田:昔から地域のために活動している消防団を身近に感じていましたし、夫も団員だったので、声を掛けていただいたときには何の抵抗もなく入団しました。
長友:近所のお兄ちゃんに誘われたのがきっかけです。私の場合も、当時、女性と男性が一緒に一般の部で活動していることがなかったので最初は躊躇したのですが、男女雇用機会均等法ができたりというご時世だったので、女性も男性も関係ないやと思って入団を決意しました。
山下:母親が前・日向市消防団の女性部長なんですけど、あるとき「若い団員がいないいので入ってくれない?」と言われたので2人を誘ったんです(笑)
竹尾・寺原:私たちと山下さんの3人は以前から友だちなんですけど、山下さんに誘われたのがきっかけです。それで、「地域のために活動するのもいいかな」と思って入ることにしたんです。それまでは消防団に関心を持ったこともなかったんですけど。
Q.消防団に入ってよかったことは?
黒田:まさかの時に消防団で身に付けた知識や技術を生かして少しでも地域に貢献できるようになれたことです。
山下:救命救急などの知識を得ることができたのが大きいですね。
竹尾:消防団に入ってから地域のことや防災のことなどこれまで興味がなかったことを知るようになって、いろいろなことに積極的になりました。
那須:消防団に入れば、救命救急などの講習をたくさん受けられて、万が一の時に大切な人たちを守るための多くのことを学ぶことができます。入団したのがコロナ禍だったのでまだまだこれからなんですけど、どんどん知識と技術を身に付けて、制服を見ただけで安心してもらえるような存在になりたいです。
田島:消防団活動を通じて、ほぼ知り合いがいなかった日向でたくさんの人とつながれたことです。もし入団していなかったらこんなに知り合いはできていなかったでしょうから。
長友:消防団にはさまざまな仕事をしている人がいて、それぞれが専門の知識を持っています。そんな人たちとつながれて、いろいろ学べるんです。それと今回の操法大会を通じて全国に消防団仲間ができました。いずれも消防団に入っていなければなかった縁なので、入団して本当に良かったです。
寺原:いざというときに貢献できる知識や技術を身に付けることができたことです。
Q.長友さんと 田島さんは一般の部に 所属しているとのこと。 男性と一緒に活動していて 「大変なこと」はありませんか?
長友:確かに体力的な部分に違いはありますが、現場にはいろいろな役割があるので特に大変なことはありません。逆に、不明者を発見して声を掛けるときに女性の方が安心されるので、女性だからいいことがあるくらいです。
田島:これまで、「女性だからできない」と感じたことはありませんし、まわりの部員から「女性だから」と気をつかわれることもありません。男女関係なく活躍することができますよ。