平成30年1月27日(土)、西都市民会館で開催された今大会。

県内の女性消防団員が一堂に会し、日頃の活動や成果など情報交換会を行いました。
今回は河野知事も参加し、「私たちの消防団愛ー結んで行く絆!」をテーマにバネルデイスカッションが行われました。

やりがいたくさん

[家族をつなぐ消防団活動]

平成30年1月27日(土)、西都市民会館で開催された今大会。

県内の女性消防団員が一堂に会し、日頃の活動や成果など情報交換会を行いました。
今回は河野知事も参加し、「私たちの消防団愛ー結んで行く絆!」をテーマにバネルデイスカッションが行われました。

やりがいたくさん

佐藤 日南市消防団女性部では防火診断や、敬老会に参加して、寸劇による啓発活動に取り組んでいます。高齢者のお宅で、世間話をしたり、相談を受けたりしていると、困っている人たちの力になりたいと強く思います。ラッパ隊にも所属しているのですが、イベントに参加した際に、地域の方から「良かったよ! 頑張ってね」と声を掛けてもらったり、野菜をいただいたりと優しさに感動します。これからもこの繋がりを大切にしていきたいですね。

平田 私たち日向市消防団女性部は、操法大会の練習や規律訓練・救命講習・寸劇の練習が主な活動です。私たちのモットーは、宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ」。いつ何があっても活動できるように奮闘中です。

島田  門川町消防団では、女性も男性と同じように現場活動に参加しています。背負い式消火水のうの準備や使用、待機を想定した食料の準備など、直接的な消火活動以外にも大切なことがあることを学びました。
 今では、消防団活動が私の生きがいにもなっています。地域を守る一員になれたこと、そしてその環境を与えてくれた方々に感謝の気持ちが絶えません。

司会 中原さんは分団長という役職ですがどのような活動をされていますか?

中原  私たちは、「自分たちの地域は、自分たちで守る」をモットーに、主に保育園を訪問し、啓発活動を行っています。体験学習や寸劇を通して、園児たちの心に残る防火教育ができればと考えています。


家族をつなぐ消防団活動

治田  10年以上前に、佐土原町女性消防隊として操法大会に出場させていただきました。練習がきつかったことを今でも覚えています。冬はかじかんだ手でホースを伸ばし、夏にはTシャツが絞れるほど汗をかきました。それでも、練習の前に子どもたちの食事の準備をすませ、習い事の送迎をし、バタバタと練習に行っていました。
 思い返すと、私自身も大変でしたが、一番辛かったのは、留守番をする子どもたちに「また消防?」と言わせていたことですね。それでも、大会に向けて練習に励む私を見ながら、次第に子どもたちも応援してくれるようになりました。本当に家族に対する感謝の気持ちでいっぱいです。

司会  知事は、操法大会をご覧になったことはありますか?

知事  2年に一度行われる男性の県大会には毎回出席しています。日頃の訓練があるからこそ現場でも迅速に活動できるのでしょうね。とても意義のある大会だと思います。

司会 重永さんは夫婦で消防団員なんですね?

重永  5・6年ほど前に、消防団活動を見に行った時に主人と出会い、木城町で夫婦生活がスタートしました。長男出産後、木城町でも女性消防団を立ち上げたいと思い、消防団に入団したんです。おかげで、消防団活動は夫婦共通の話題になっていますね。
 ですが、夫婦で活動することにおいて困ることが1つだけあるんですよ。それは子どものことです。活動は朝が早いこともあります。保育園が始まる時間よりも早く家を出る時には、子どもを会場に連れて行き、活動の合間を見て保育園に送っていきます。
 そんな私たちを気遣って、2人の娘が長男の子守をしてくれることもあるんですよ。消防団活動をしていて良かったと感じる瞬間ですね。子どもたちも「将来は消防団に入る」と言っていて、家族表彰を受けるのが目標です。活動を通して、家族の絆の深まりを感じています。


知事  みなさん、それぞれにご苦労があり、やりがいを感じておられるようですね。とても心強く思いました。
 これからも、ケガなどに注意して活動していただきたいと思います。


パネリスト紹介

【左】日向市消防団女性部
平田 梅子さん[団員歴:20年]
平成9年に日向市の広報誌での募集を見て入団。

【右】門川町消防団第1分団 第1部
島田 奈美さん[団員歴:3年]
地域のバーベキューに参加した時に、団員に誘われたのが入団のきっかけ。


【左】宮崎市消防団女性分団
治田 文代さん[団員歴:15年]
佐土原町(合併前)の広報誌での募集を見て、かっこいいという一心で入団。

【右】木城町消防団女性部
重永 仁美さん[団員歴:4年]
消防団に所属するご主人の影響もあり、木城町で女性部を立ち上げたいと思い、入団。


【左】都城市消防団本部
中原 ゆかりさん[団員歴:16年]
勧誘されたことがきっかけで入団。「団員との交流が楽しみです」。

【右】日南市消防団女性部
佐藤 麻衣さん[団員歴:5年]
地域の役に立ちたい、地域を守りたいという想いがあり入団。


注目!

宮崎県消防団だより「DAN!!」vol.12

アイコン:ブックを見るブックを見る

こちらもおすすめ

  • 若い力&女性の力

    近年、消防団員が減少する中で女性消防団員の数が年々増加しています。また、団員の平均年齢の上昇が進んでいることから、大学生など若い力の消防団活動への参加が強く期待されており、各地で学生を消防団員として採用しようという動きが広がっています。ここでは、女性と学生それぞれを代表して、えびの市消防団防災バイク隊『レッドホーク』女性隊員の福満康代さんと中村しのぶさん、『宮崎大学学生消防隊』の隊員であり、地元消防団の団員でもある本田拓哉さんと屋嘉部拓人さんに話を聞きました。

    DAN!! 宮崎県消防だより 消防団

人気記事

おすすめトピック