かつて日本全国から人が集い、それぞれの想いを胸に開拓が行われた川南。
今でも全国各地から多くの人が移り住み、思い思いの生活を送っている。
かねてからやりたかったことを実現させた人。
あらたにやりたいことを見つけた人。
そのスタイルはさまざまだが、移住に成功している人に共通しているのは、
自分で道を切り開いて居場所を見つけていること。
これはどこへ行っても同じなのかもしれないが、
川南には、そういった人たちの割合が実に多いのだ。
その理由は、〝合衆国〞ならではの多様性?
それとも開拓地ならではのフロンティアスピリット?
アメリカンドリームならぬ、川南ドリームの実現に向けて
自分日和の毎日を送っている3組を取材してみた。
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かつて日本全国から人が集い、それぞれの想いを胸に開拓が行われた川南。
今でも全国各地から多くの人が移り住み、思い思いの生活を送っている。
かねてからやりたかったことを実現させた人。
あらたにやりたいことを見つけた人。
そのスタイルはさまざまだが、移住に成功している人に共通しているのは、
自分で道を切り開いて居場所を見つけていること。
これはどこへ行っても同じなのかもしれないが、
川南には、そういった人たちの割合が実に多いのだ。
その理由は、〝合衆国〞ならではの多様性?
それとも開拓地ならではのフロンティアスピリット?
アメリカンドリームならぬ、川南ドリームの実現に向けて
自分日和の毎日を送っている3組を取材してみた。
この海に魅せられて
「宮崎県といえば何をイメージする?」。
サーファーにこの問いを投げかけるほど愚かなことはない。なぜって?
それは、答えが「サーフィン」に決まっているから。
サーフィンを愛する者にとって、宮崎県は聖地なのだ。
ここ川南も宮崎の他の地に負けない一級のサーフスポットだ。
南東に開けた一直線の海岸に、次から次へと極上の波が押し寄せる。
その海に魅せられて、この町へ移住してくるサーファーも多い。
栗永英幸さんと里中武さんもそんな2人。
川南に移り住み、時間を見つけては波乗りを満喫している。
「移住のきっかけはもちろんサーフィンです。週に一度は熊本から宮崎に通っていたのですが、これだったらいっそのこと住んだ方がいいと思いまして」と栗永さん。
宮崎に移住後、波乗りを通じて知り合った宏美さんと結婚。現在は昨年新築した家に、犬2頭と一緒に暮らしている。
そんな栗永さんは、昨年、長年勤めていた地元の会社を退職。現在は、新規就農を目指して、ぶどう農家で修行中だ。
「前職で農家さんと関わることが多く、休日には収穫などを手伝わせてもらっていたんです。そうしているうちに農業に憧れるようになり、思いきってチャレンジしてみることにしました。いいんですよね、自然を相手に送れる生活が」。
「宮崎には長期休暇などを利用して何度もサーフィンをしに来ていたんですが、いつかは住みたいと思っていました」という里中さんは奥さんと2人、いちご農家を営む。
宮崎に来るときには、まさか自分が農業をするなんて考えてもいなかったという里中さん。
出荷がオフシーズンとなる夏場も、苗作りがあり、一年中忙しいとのことだが、家族一緒にいられる時間が多い今の生活がとても充実している様子。
「朝、昼、夜と時間が過ぎていくのを肌で感じられるんです。人間らしい生活ができているっていうのかな」と褐色に焼けた頬を緩める。
たくさんの人にこの海を知ってもらいたい
川南のサーフスポットといえば、目の前にどこまでも水平線が続く伊倉浜自然公園だ。
町の中心部から、車でわずか5分のアクセスで、園内には温水シャワールームや休憩室を備えたログハウス風の「サーフィンセンター」がある。
これだけの条件が揃っていながら、サーフスポットが数ある宮崎にあっては穴場的なスポットで、2人を始め、地元サーファーたちは上質の波をプライベートサーフのごとく満喫している。
「川南に来て海に入る回数が増えました。ここは混雑しないし、みんなが顔見知りで和気あいあいとした雰囲気。自然と足が向くんですよ」(栗永さん)。
「忙しいときも仕事の合間を見つけて、30分だけでもサーフィンをするようにしています。海に入ると疲れが吹き飛ぶんですよ。こんな風にできるのも、すぐに海まで行ける川南だからです」(里中さん)。
地元サーファーにとってこの上なく快適な伊倉浜サーフ。
「あまり人に来られると困るんじゃないですか?」と尋ねると、「いやいや。もっとたくさんの人に来てもらって、町が賑わってほしい」と即答する2人。
〝みんなウェルカム〞の川南合衆国スピリットは、町外から移住した2人にもしっかりと受け継がれているようだ。
川南に移り住んだ人インタビュー『これが私の生きる道』 思ってもみなかった、農業をしながらサーフィンライフを満喫!
かつて日本全国から人が集い、それぞれの想いを胸に開拓が行われた川南。
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