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自然薯農家としての再出発
緑深い山あいでの暮らし
<佐藤 大輔さん>
福岡県出身。地域おこし協力隊としての活動を経て就農を果たす。一児の父
町の山手にある集落・西門川に、福岡県から移り住んだ佐藤さん。福岡時代は建築関係の仕事に就いており、残業や休日出勤、夜勤などもある自由のきかない暮らしだったそう。
当時はまだ恋人だった妻・みきさんに心配されるなか、偶然テレビで目にしたのが「地域おこし協力隊」の特集でした。
興味を引かれた佐藤さんは、これを機に生活を変えようと決意。門川町への移住と転職を果たしました。
現在はその任期を終え、門川の名物である自然薯の生産者として新たな道を進んでいます。
西門川はみきさんが生まれ育った場所でもあり、移住以前も何度か訪れたこともあったそうですが、実際に住んでみると‒‒。
「夜に出歩くと、人間よりも頻繁にシカやイノシシと遭遇するんですよ! 福岡とは当然異なる環境だろうと覚悟していたものの、ここまでとは予想外でした(笑)。 でも今ではそんな自然たっぷりの環境にも慣れ、田舎暮らしを満喫しています。
幸い地元の人も優しく迎え入れてくれて、今となっては妻よりも知り合いが多いくらいなんですよ。
ご近所さんが娘を我が子のように可愛がってくれる温かさも有難いですね」
移住後はライフスタイルがガラリと変わった佐藤さん。
「そんな中でも一番の変化は?」と尋ねると、「結婚したことでしょうか」と一言。
「あのままの生活を送っていたら、籍を入れることも、子どもを授かることもなかったかもしれません。門川町で心にゆとりが生まれたおかげで、一歩踏み出せたのだと思います」
家族3人、門川町の山あいで、新たに掴んだ人生を謳歌しているようです。
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