[壬寅(みずのえとら)]
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[壬寅(みずのえとら)]
生命力にあふれ、華々しく 新たな希望が生まれる年に
明けましておめでとうございます。
村民の皆様におかれましては、2022年の初春を穏やかに、健やかにお迎えのことと謹んでお慶び申し上げます。本年が皆様にとりまして幸多き年となりますよう心よりご祈念申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、全国的な新型コロナウイルス感染急拡大が、第3波、第4波、第5波と断続的に猛威を振るい、長期間にわたり我慢と辛抱の一年でございました。
そのような中、本村においては、皆様のご協力のもと感染防止対策とワクチン接種がスムーズに進んだことにより、一人の感染者を出すことなく現在に至っていることは、大変喜ばしいことでございます。
また、一年遅れの東京オリンピック2020では、数多くの種目で熱戦が繰り広げられ、アスリートの雄姿にたくさんの元気をいただきました。国内聖火リレーでは、竹原地区の黒木今朝保さんが村代表として堂々と走っていただき、本村としても大いに盛り上がった明るい話題もございました。
村民の思いを胸に聖火をつなぐ
さらに、10月31日には第49回衆議院総選挙が行われ、第100代目となった岸田文雄首相の下、「コロナ克服と、新時代を開拓するための成長と分配の好循環の実現」を目指した新たな政権がスタートしております。本村はこの選挙においても、村民の皆様の高い参政意識に基づき、全国トップクラスとなる90・11%の投票率を記録し、村の存在感を示すことができました。
村内に目を向けますと、多くの行事やイベントが中止や縮小となる中で、5月には大王グラウンドで、10月には地区別の「やまびこ花火大会」を催すことができました。夜空に広がる美しい花火が、暗く落ちこみがちな心を照らし、ほっとする瞬間を与えるイベントとなりました。
2年ぶりに夜空を彩った花火
一方で、一昨年の豪雨等による災害については、関係者のご尽力により着実に復旧が進みつつあります。しかし、未だ仮住宅生活を余儀なくされている方もおられ、避難者の皆様には改めてお見舞いを申し上げる次第でございます。今後、さらに早期復旧を目指して、安心安全な村づくりに取り組んで参りたいと存じます。
2022年はどのような年となるのでしょうか。
世界的には、紛争や一部地域で続く緊張状態、国家間の摩擦状態が続いている地域もあります。また、新たな変異株も含めたコロナ感染の拡大が進むなど、予断を許さない状況です。
このような紛争や感染症、気候変動など人類が直面している諸課題に対し、地球上の「誰一人として取り残さない」ことを目指して立てられた世界目標である「SDGs[エス・ディ・ジー・ズ](持続可能な開発目標)」が地球規模で進められ、私たち一人一人にも、さらに積極的な行動参加が求められる年になると思われます。
また、2月には北京2022冬季オリンピックが予定されており、東京五輪と同様に、世界の人々に新たな夢や希望、そして大きな感動を与えてくれるものとその開催も楽しみにしているところであります。
本村においては、今春には、西米良村長選挙及び西米良村議会議員補欠選挙が控えており、夏の参議院選挙、1年後の宮崎県知事選挙と合わせて、国や地域の新たなリーダーを決める重要な年となります。
私も、6期24年の長きにわたり村政に携わって参りましたが、次期村長選には立候補しないことと致しました。4月までの残された任期を精一杯、力を尽くして参る所存でございます。村民の皆様には、心広くお許しをいただきたく存じますと共に、今日までの数限りなきご指導、ご協力、ご厚情に厚く御礼を申し上げます。そして、さらなる幸せ度の高い村づくりに村民の皆様方の積極的な参加をお願い申し上げます。
2022年の飛躍を誓う中学3年生
今年は、「壬寅」(みずのえとら)の年です。「壬寅」は、「冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力にあふれ、華々しく生まれる」という意味に通じると言われます。また、寅は「決断と才知」の象徴とされています。
私たちも干支にあやかり、1000人の村民とそれを支えていただいている多くの皆様の才知を結集して、明るい未来を築くための新たな決断で、力強く前進する年にしたいと存じます。
2022年を、菊池の教えである「須らく浩然の気を養い 須らく天下の魁と為すべし」のように、コロナという苦難を乗り越え村が一致団結し、村民一人一人に確かな幸せ感が生まれる豊かな年として参りましょう。
村民の皆様が、この一年も明るく元気で活躍されますことを重ねてご祈念申し上げ、年頭の挨拶といたします。