私たちの生活に欠かせない食べ物。毎日の食生活を支えているのは、安全・安心な農業です。将来にわたり農業を継承するためには、私たちが職の大切さを認識し、農業の未来に関心を持つことが重要です。これからの農業をみんなで考えてみませんか。

農業を応援しています

[「人と農地」の問題]

私たちの生活に欠かせない食べ物。毎日の食生活を支えているのは、安全・安心な農業です。将来にわたり農業を継承するためには、私たちが職の大切さを認識し、農業の未来に関心を持つことが重要です。これからの農業をみんなで考えてみませんか。

農業を応援しています

 本市の農業は、施設栽培の野菜、果樹、花きや畜産などを中心に発展し、現在も市の重要な基幹産業となっています。市では、農業を支援するため、さまざまな施策に取り組んでいます。

 品質の高い農畜産物の安定供給を支援するほか、地産地消や食育の活動を推進し、食と農業の大切さの周知や啓発を行っています。さらに、農畜産物のみやざきブランドの確立や農業の6次産業化を進めるなど、農家の所得向上を目指しています。


「人と農地」の問題

 平成22年の市の農家は4,259戸で、5年前に比べ759戸(15.1%)減少しています。また、同年の農業就業人口は、8,846人で、同じく1,966人(18.2%)減少しており、高齢化も進んでいます。農業の担い手が不足する中、「人」の確保や育成が大きな課題となっています。

 一方、農家の減少や相続の多様化などにより、耕作放棄地は増加傾向にあります。荒廃したのうちは利用困難となり病害虫や有害鳥獣などによる被害を拡大させます。

 また、景観や自然環境の保全といった、農地の持つ機能も失われてしまいます。そこで、長期的に「農地」を管理し、活用する仕組みが求められています。


みんなで支える農業

 平成22年度の日本の食料自給率は39%と2年連続して40%を下回っており、食料の多くを輸入に依存している状況にあります。安全・安心な食を安定して確保するためには、農業に携わる人はもちろん、私たち一人一人が職と農業のつながりを理解し、地域の農業を支えていく意識が必要です。

 農業が抱える「人と農地」などの課題に向き合いながら、みんなでこれからの農業を応援しましょう。


農業の「6次産業化」

 第1次産業(農業)、第2次産業(加工業)、第3次産業(小売業)を一体化し、地域資源を活用して新しい事業を生み出す取り組み。各産業の数字を掛け合わせて(1×2×3=)6次産業化と呼ばれます。

 例えば、農業者が生産だけでなく、加工や販売に主体的に関わることで、多角的な農業を経営することができます。


~5年後、10年後の農業を考える~
「人・農地プラン」作りを支援しています

「人・農地プラン」とは?
 人と農地の問題を解決するために、農業経営や農業地集積の計画などを決めるもので、地域農業マスタープランとも呼ばれています。中心となる担い手の農業計画(生産品目・経営の複合化・6次産業化)や農地の集積計画、図面を作ります。

「人・農地プラン」作成のポイント
 ◎平成24年度、25年度の2年以内に作成します。
 ◎プランの範囲は、農業集落や地域を基本としますが、実情に応じて広い範囲での作成も可能です。
 ◎最初から完全なプランを作る必要はありません。後で見直すこともできます。

 プラン作成をお手伝いします
 「人・農地プラン」の作成を市がお手伝いします。今後、各地域で座談会を開催し、プランの詳しい内容や作成方法などの説明を行っていく予定です。
 座談会の開催日時などは改めてあんないしますので、ぜひ参加してください。

プランを作るメリット
 それぞれの地域で作成された「人・農地プラン」は、農業者や関係機関などの代表による検討会で審査されます。検討会で正式にプランとして決定されると、次のような支援策が受けられます。

 ◎青年就農給付金(経営開始型)
独立して農業を始める人に対して、経営が安定するまでの間(最長5年間)、給付金を支給します。
 ◎農地集積協力金
 中心となる農業の担い手に農地を提供する人に対して、協力金を交付します。
 ◎スーパーL資金の無利子化
 貸し付け当初5年間の金利負担が軽減されます。


人・農地プランは地域の発展につながります

 今年4月に集落営農推進協議会を設立しました。これからの農業を維持するためには、地域内の農家が知恵を出し合い、一体となって農業に取り組まねばならないと考えています。

 7月に行った農家のアンケートでは、5年後も引き続き稲作を続けると回答した人は約半数にとどまりました。今後も安心して農業を続けるため、私たちの地区では地域農業の道筋となる「人・農地プラン」を作成することにしています。

 担い手や農地の問題を地域ぐるみで解決することにより、農業はもちろん、地域全体の発展にもつながるものと期待しています。

池内・南方集落営農推進協議会 会長
大田原 猛さん


6次産業化など「人・農地プラン」作りをバックアップ!

私たちの生活に欠かせない食べ物。毎日の食生活を支えているのは、安全・安心な農業です。将来にわたり農業を継承するためには、私たちが職の大切さを認識し、農業の未来に関心を持つことが重要です。これからの農業をみんなで考えてみませんか。

アイコン:ブックを見るブックを見る

こちらもおすすめ

人気記事

おすすめトピック