西都市には古くから伝わる各地区ならではのまつりが数多く存在し、春夏秋冬その季節になると盛大に催されています。ふるさとになくてはならない季節のイべントは、伝承の努力により地元に定着し、地域の人々のつながりを再認識するコミュニ ケーションの場として、また、地域活性化の手段としてその役割が重要視されています。
 西都市の各地区で行われているまつり、その中でも西都四大まつりは、市内外から人々が訪れ、にぎわいを生み、それぞれの四季を感じることができます。

西都花まつり

[西都夏まつり]

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西都花まつり

 西都のシンボル西都原。ここは全国で有数の花の名所として有名なスポットです。
 2000本の桜が咲き誇るころ 「西都花まつり」が開催されます。 約30万本の菜の花も黄色い繊談を敷き詰めたように咲き乱れ、青空の下、ピンクと黄色のコントラストは圧巻。まつりは毎年3月下旬から4月上旬にかけ御陵墓前広場を会場に行われ、例年10万人以上の花見客で賑わいます。夜はライトアップがされ夜桜も楽しめます。 メイン会場では地場産品の販売をはじめ、出店が並び、西都の春の一大イべントとなっています。


西都夏まつり

 この西都夏まつりは八坂神社(祇園神社)の夏まつりを母体とするもので、夏真っ盛りの7月下旬、3日間に渡り市街地を会場に行われるまつりです。このまつりは、様々なステージイべントや、通りを舞台とした市民参加型の市民総踊りなど企画盛りだくさんで開催されます。

 このまつりの最大の呼び物が初日、3日目に練り歩く互親組の「太鼓台」で、西都夏まつりの華であり、 風物詩となっています。明治の頃から続くこの太鼓台は子ども四人を乗せたみこしを、200人近くの若者が担ぎ市街地を練り歩きます。その姿はまさに勇壮の一言につき、「練る」と言われる動きの時には、四つの班に分かれた組員たちが四方から押し合い、みこしを返すまで続けられます。荒波のように揺れ動くみこしと見物人の歓声が響きあい、熱気に満ちたまつりが繰り広げられます。


西都古墳まつり

 日本有数の古墳群がある西都原は多くの神話伝説の事跡が残るまさに神々の里。この古代ロマンを再現するまつりが「西都古墳まつり」です。

 約600年前から三宅神社で行われてきた山稜祭を母体とし、昭和に入り古墳祭として市民に親しまれてきました。昭和62年からは、市内の若者を中心に新しい感性で、「現代の中の古代を目指して」をコンセプトに11月の第1土 曜日、日曜日の2日間にかけて開催されています。

 初日は神楽奉納の後、ニニギノミコト、コノハナサクヤヒメを先頭にゆかりの地より持ち帰った御神火を古代衣装をまとった参加者約800名によるたいまつ行列で西都原御陵墓前へ運んでいきます。屈けられた御神火を使い、夜空を焦がす炎を中心に古代神話を音楽と舞で表現した「炎の祭典」は圧巻。幻想的な神話の世界にタイムスリップするようです。

 2日目は古代を体験できる企画のほか、市内の伝統芸能を一堂に会す奉納行事が行われます。まつりが開催される2日間 コスモス満開の西都原は古代ロマン一色に染まります。


都於群城址まつり

 都於郡城は鎌倉時代から戦国時代にかけて、約240年にわたり日向をおさめた伊東氏の居城です。都於群城址まつりは、平成12年に国史跡に指定された都於郡城址において開催され「都小っ子まつり」と「高屋山上陵祭」の二つのまつりで構成されています。

 都小っ子まつりは、都於群小学校児童による武者行列や伊東一族の歴史物語が再現される歴史学習発表などを行い、子ども達が郷土の歴史を肌で感じる学習の場ともなっています。高屋山上陵祭は、中世の日向の地で勢力を誇った伊東氏を顕彰する神事を行います。

 都於郡城地まつりの1日目には花火大会が、2日目には様々なステージイべントやゲーム、せんぐまき等が行われ、地域一体となってまつりを盛り上げています。


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