一ツ瀬川中流域の堤防で真っ白い花を咲かせていたセリ科の植物ハナウド。ハナウドは若葉と葉柄が食べられるということで、調理していただいてみました。

ハナウド

[ハナウドと鳥皮との炒め物]

調

ハナウド

 五月中旬ごろ、中流域の堤防を走っていると、唐傘を広げたような真っ白い花が群れて咲いている所がある。これはハナウドというセリ科の植物で、小さな花が集まって、一つの皿のような集合花を作っている。その群がりを離れて見ると、野焼き跡の黒い堤防にかかった棚雲 (花雲)みたいである。

 このハナウドの若葉と葉柄が食べられる。採集時期は三月から八月。定番はテンプラ。伸びのよい新芽を摘み、葉柄は皮着きのまま、3cmぐらいに切りそろえて2~3本で束ね、衣でつなぎ、70度の油で揚げる。

 最初水洗いするとき、セロリの爽やかな香りであったが、包丁を入れて切りそろえるとき松脂の匂いがした。揚げたらタラの芽の味がした。茎(葉柄)は文句なしに美味で、パリッと揚がった緑の葉も、なかなかのものだった。

 ところで癖のある山菜はテンプラに限ると言われているが、ハナウドは風邪が治ると昔から言われてきた民間薬でもある。この機会に再評価してみようと、家内と相談の上、炒め物などに挑戦してみた。その結果はまさに「目から鱗」であった。そのレシピを書く。


ハナウドと鳥皮との炒め物

①ハナウドを茹でて、水に晒し一昼夜。
②鶏肉2cm大、砂糖・醤油で下味をつける。
③醤油・味醂・酒・だしの素を混ぜ合わせておく。
④①と②を炒め合わせる。
⑤③を加えて2~3分炒めて出来上がり。
※あと灰汁抜きをしっかりして、炒め物や和え物にも挑戦してみたい。


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