誰にでも必ず訪れる老い。
今は現実的でないとしても、いずれ介護や認知症と向き合う日がやってきます。
大切な家族、そして自分の老いについて、しっかり準備しませんか。
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誰にでも必ず訪れる老い。
今は現実的でないとしても、いずれ介護や認知症と向き合う日がやってきます。
大切な家族、そして自分の老いについて、しっかり準備しませんか。
人は誰もが必ず老いるもの。 家族は受け入れる準備を。
ある40代のAさんから、一人暮らしをしている母親のことで相談がありました。
聞くと、80代の母親は買い物に行くと同じものをいくつも買ってきたり、買った品物を玄関に置きっ放しにしたりするなど、認知症の症状が現れていたようです。
そのような症状で車を運転するのは危険ですので、私はAさんにアドバイスをし、母親は運転免許を返納することができました。
一方で、Aさんと相談して計画した介護サービスを、母親がなかなか利用してくれないとのこと。利用を拒むケースはよくあることです。
その場合はケアマネジャーとAさん、母親が信頼関係を築き、少しずつサービスを利用できるように促していきます。
しかし、Aさんは「一人暮らしが心配なので利用してほしいんです…」と言うものの、行動にできないまま3年がたってしまいました。
私は母親の老いを受け入れられないAさんに迷いがあるのではと思い、Aさんと話をしました。
すると「母と介護サービスを結びつけることに抵抗があり、私の方が積極的になれなかった」と、胸の内を明かしてくれました。
私は、介護サービスができるだけ自宅で長く過ごせるようにするための手段であることを説明。
母親をデイサービスへとつなげることができました。
しかし、この3年で母親の認知症は進行していました。
Aさんがもう少し早く母親の老いを受け入れられていれば、症状がもっと軽い状態から利用できるサービスがあったと思います。
人は必ず老い、家族もそれを受け入れざるを得ない時がやってきます。
そのためにも、元気なうちから知識を得たり、老後について話をしたりして、家族とともに老いの準備を進めてほしいと思います。
老いは人ごとではありません
市では今後、生産年齢人口(15〜64歳)が減少する一方、高齢者人口(65歳以上)は増え続けます。
これは、介護や認知症が高齢者本人だけでなく、働き盛りの世代にも密接に関わってくることを意味しています。
少子高齢化は今後さらに加速し、団塊世代の人が75歳以上を迎える2025年には、
社会保障費の増大や介護・福祉に関わる人材の不足といったさまざまな問題が起こるといわれています。
要介護・要支援認定者数
市では、65歳以上の人口が2010年から2015年までの6年間で1万6000人以上増加。
要介護等認定者も約4000人増えている状況です。
認知症高齢者数
市では2014年に認知症高齢者が1万人を突破。
国は2025年には高齢者の約5人に1人が認知症になると報告しており、今後も増え続けていくことが予想されます。
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