天野 朋美さん
椎葉村消防団女性部所属
広島市出身。関東の中小企業でシステムエンジニアを経験後、2017年に椎葉村地域おこし協力隊として移住。2019年に合同会社UIキャストを設立。代表社員を務める。小学生の息子と2人で暮らす。社会教育士/地域学校協働活動推進委員/椎葉村学コーディネーター。
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天野 朋美さん
椎葉村消防団女性部所属
広島市出身。関東の中小企業でシステムエンジニアを経験後、2017年に椎葉村地域おこし協力隊として移住。2019年に合同会社UIキャストを設立。代表社員を務める。小学生の息子と2人で暮らす。社会教育士/地域学校協働活動推進委員/椎葉村学コーディネーター。
自分の住んでいるところを自分たちで守る

2017年に地域おこし協力隊として椎葉村に移住した天野朋美さん。現在は合同会社UIキャストの代表として椎葉村の人口減少問題に取り組んでいます。
天野さんが消防団に入団したのはある出来事がきっかけでした。「協力隊として役場に勤務していたある日、火災の通報がありました。役場消防隊の方々が出動する中で、私は心配でしょうがなかったですし、何もできない無力感がありました」。
椎葉村には消防署がないため、住民の自助・共助が欠かせません。少しでも地域の人たちの力になりたいと思った天野さんは、移住から4年目の年に入団しました。

普段は(同)UIキャストの代表として働き地域に根ざした事業を展開

椎葉村消防団女性部の活動モットーは「家庭第一」。現在10名の団員が効率的に集中して訓練を行なっている。
椎葉村消防団女性部は、防災の啓発活動など主に後方支援を行っています。女性部にいる方々の熱量は高く、団員は防災士資格を保有しています。
「災害時は男性団員が現場へ急行します。そんなとき、残った女性たちは避難の判断などが的確にできなければいけません」。そんな考えから、女性部では椎葉村の災害に特化した防災ガイドブックや身近なリスクを特集した広報誌を発行するなど情報発信に力を注いでいます。
「非常時の心の余裕がないときに、体が覚えているくらい訓練をしないと動けません。日々の活動の積み重ねが自他の命を守るんです」と、消防団に入って学ぶことは多いと話します。
女性部が力を入れて発行している広報誌「さくら通信」。

また、消防団に参加することで、椎葉村の方とも『消防団あるある』な会話ができ、地域に溶け込める楽しさを感じています。 そんな消防団活動の意義を、「自分の住んでいるところを自ら守る」ことだと天野さんは強調します。「消防署がないので有事を見極める目を養わないと初動が遅れます。椎葉の人たちは、ある程度の土砂崩れや断水は自分たちで対応できており、日頃からお互いどうし見守っています。そんな椎葉の人たちの強さと優しさに憧れています。私もみなさんのように逞しくなりたいです」。
