5月10日。サッカーの九州リーグ第5節。県民注目のテゲバジャーロ宮崎との「宮崎ダービーマッチ」が行なわれた。

「宮崎ダービーマッチ」に惜敗!

[前半は0-0]

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「宮崎ダービーマッチ」に惜敗!

 PKが外れ、ゲーム終了を告げる笛が鳴ったとき、緑のユニフォームを着た選手たちは泣き崩れた。

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 九州リーグを戦う宮崎のチーム「テゲバジャーロ宮崎」との試合は、同郷対決ということもあり、メディアなどから注目を集め、多くの観客がやってきた。河野知事の始球式、みやざき犬のダンスなど会場のボルテージがあがる中、選手たちも気合い十分で試合に臨んだ。


前半は0-0

 前半のJ.FCは攻守に渡りテゲバジャーロを圧倒。FW松村(9番)の突破、DF田中(4番)のボレーなど積極的な攻撃が目立ち、何度も決定機を作ったが0-0で折り返した。


DF渡邊のヘッド2発!

 後半、MF村山からのフリーキックに高い打点で合わせたDF渡邊が渾身のヘディングで先制。間髪入れず、同様の形でまたもや渡邊が2点目を押し込む。今季初スタメンの渡邊が異例の活躍を見せる。


【2点目を決めた渡邊。ベンチと喜びを分かち合う】


一転、悪夢のような同点劇が待っていた

 「サッカーの2-0は危険」といわれる。今回はまさに典型的な例となってしまった。

 次々とリザーブ送り込むテゲバジャーロ。波状的な攻撃に劣勢に立たされ、ついに1点を決められる。そしてその勢いを止めることはできず、ロスタイムで同点とされてしまう。2-2のまま、PK戦(完全決着方式のため)に突入した。


PKでいったんリードするも・・・

【MF村山、PK戦で豪快に蹴り込んだが・・・】


PKで屈す!

 もはや流れは相手にあった。一旦リードしたものの、崩れるように外し、PK3-4で敗北。一方のテゲバジャーロは開幕から全勝。九州リーグ単独トップとなった。


メンタル面が課題か

 2-0からの逆転負け。「油断した」というつもりはないだろうが、リード直後からプレーの端々に集中力を切らしているシーンが目立ったのは事実。さらにPKで外し、まだ負けていないのに泣いてしまう選手もいた。明らかにメンタル面の弱さを露呈した試合と言われても仕方がない。

 あえて苦言を呈するならば、声を出し、チームを鼓舞し、集中力を切らさないようにすべき。「J」を目指すのであれば、勝負が決する前にまだできることがあったはずだ。
 内容では互角、いや明らかに勝っていたはず・・・、それだけに悔やまれる敗北だった。


ここを出発点とせよ!

 しかし試合後、観客に挨拶する選手たちにあたたかい拍手が送られていた。「今回は本当に悔しかったが、次も応援したい」そう話す観客も多かった。

 ゴルフマンス、キャンプシーズンなどにぎわうスポーツ王国宮崎。しかしメジャースポーツのプロ球団は未だにない。だからこそ、J.FC MIYAZAKIへの県民の期待は大きい。

 ここが出発点だったとJリーグに昇格したときに振り返れることを期待している。


J.FC MIYAZAKI(ジェイエフシーミヤザキ)  「宮崎にJリーグを!」鵬翔高校を県勢初のサッカー全国優勝に導いた松崎氏が中心となり結成したチーム。発足からわずか2年で九州リーグのステージへ進出。

J.FC MIYAZAKI 公式サイト
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2015年5月26日現在 九州リーグ3位 


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泣くな! J.FC MIYAZAKI 宮崎ダービーマッチでまさかの逆転負け(2015.5.10) 写真

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