平成28年度に始まった放課後児童クラブ。
共働きなどで、日中、家に保護者が不在の児童に、楽しく安全な場を提供しています。
[安全で楽しい放課後の生活の場]
平成28年度に始まった放課後児童クラブ。
共働きなどで、日中、家に保護者が不在の児童に、楽しく安全な場を提供しています。
「こんにちは〜ッ!」。授業を終えた元気な子どもたちが次々とやって来ます。ここは取材の前日1月16日に開所式が行われたばかりの放課後児童クラブ『にしめら児童クラブ』の新しい建物。これまで児童クラブは、集落センターなどを利用して行われていたのですが、この日から新築の建物に移動しました。
明るくてピカピカの室内に、子どもたちのテンションも上がり気味。あちらこちらから、はしゃぎ声が聞こえてきます。
今年度から、放課後に家へ帰っても保護者が共働きなどで不在の児童に、安全な居場所を提供するために創設された『にしめら児童クラブ』。利用は登録制なのですが、65名の児童全員が登録済み。放課後子ども教室『スマイル!にしめら』と連携を取りながら放課後の居場所を提供しています。
「国も県も、放課後子ども教室と放課後児童クラブの連携を推奨しているのですが、県内で実際に連携できているのは西米良村だけなんです。小さい自治体だからこそ実現できているのかもしれませんが、先進事例として何度か発表の機会があったんですよ」(教育総務課・竹内里水)。
この日は体育館で放課後こども教室のソフトテニスが行われていたのですが、児童クラブで宿題を終わらせた子どもたちが次々と体育館にやって来ます。放課後子ども教室の利用も登録制なのですが、児童クラブに登録している児童は自由に参加することができます。
「運動が苦手な子どもは、児童クラブで工作をしたり、本を読んだり、トランプをしたり。子どもがやりたいことができるよう、選択肢は増やしています」(竹内)。
安全で楽しい放課後の生活の場
児童クラブでは、現在3名が放課後児童支援員として活動しています。この日の担当は、國吉敏幸さんと上米良祐子さん。昨年4月から活動しているだけあって、子どもたちとの信頼関係も抜群。新施設初めての日にも関わらず、二人がいるからか、子どもたちは我が家のようにのびのびとしています。「1年生から6年生まで、勉強を教えあったりして、和気あいあいと過ごしています。みんな兄弟みたいなもんですよ」と敏幸さん。
子どもたちも児童クラブに来るのが楽しみな様子。昨年転校してきたある児童は、以前通っていた学校の児童クラブは勉強ばかりだったらしく、村所小にやって来た当初は、「勉強ばかりでつまらないから嫌だ」と、通いたがらなかったといいます。ところが、楽しそうに児童クラブに通う友だちの様子を見て興味津々に。今では率先してクラブに足を運んでいるのだそうです。
「安全で楽しく過ごせる放課後の居場所であり続けたいですね」と祐子さんが話すように、これからも子どもたちの〝放課後の生活の場〞としての役割が期待されます。