アジアゾウ みどりちゃん
今年15歳の雌。平成17年7月、タイ東部にあるスリン県と宮崎市の友好の証として、5歳の時に故・たいようくん(雄)といっしょに宮崎市フェニックス自然動物園に来園。
園内のお散歩や写真撮影などで人気を博している。

食べることが大好きで性格はマイペース

[ゾウ語でコミュニケーション]

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食べることが大好きで性格はマイペース

 平成27年10月10日、宮崎市フェニックス自然動物園のゾウさん広場で、みどりちゃんの誕生日を祝うイベントが行われました。来園者からは、誕生日の歌をプレゼント。みどりちゃんは、大好物の果物をうれしそうにほおばっていました。

 みどりちゃんの飼育を担当している加治洋一さんは「みどりはとにかく食べることが大好き。雄のたいようと2頭で暮らしていた時も、たいようが上空のヘリコプターの音に驚いて走り回っていたのに、みどりは気にも留めずに餌をねだっていました。おおらかで、マイペースな性格だと思います」と笑います。


ゾウ語でコミュニケーション

 みどりちゃんはタイの出身。おすわりや、長い鼻を上手に使ったバイバイなどの特技は、タイに住んでいた頃に覚えました。一方、毎年正月に披露している干支の書き初めは、1か月前からひそかに練習しているのだそう。「ハネやハライのある漢字だとみどりも苦労します。今年の干支の漢字が、直線だけの申(さる)でよかったです」と加治さんも胸をなで下ろします。

 タイではゾウと人間がコミュニケーションを取るのに、ゾウ語というものが使われているそうです。「地域によって異なりますが、例えば、おすわりはナ・ロンといいます。私もタイ人のマフー(ゾウ使い)から教えてもらいました。でも、言葉を覚えたからといって、誰もがゾウと意思疎通ができる訳ではありません。ゾウは群れを作り、上下関係を明確にして暮らす動物。普段から世話をするなどして信頼関係を築いたからこそ、おすわりしてくれるようになったんです」(加治さん)


人間では高校生に相当 いい出会いに期待

 平成26年1月、一緒に暮らしていた雄のたいようくんが死んでしまいました。みどりちゃんもしばらく元気がなかった、と加治さんは振り返ります。「若い2頭は仲も良く、繁殖が期待されていただけに、私たちも残念でした。救いだったのは、みどりがいつも通りに餌を食べてくれたこと。とてもホッとしましたよ」(加治さん)

 みどりちゃんは15歳。人間では17〜18歳程度に相当し、お年頃を迎えています。「結構、美人ですよ。整った顔立ちで、お尻もキュート。親バカですかね」と照れる加治さん。いい人、もとい、いいゾウとの運命の出会いに期待です。


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