宮崎市で輝いている人を紹介する「キラリ! 宮崎人」。将来のJリーグ加盟を目指して発足したばかりの「J・FC MIYAZAKI」に懸ける思いをお聞きしました。
[サッカーが好きという以上にクラブを好きになってほしい]
宮崎市で輝いている人を紹介する「キラリ! 宮崎人」。将来のJリーグ加盟を目指して発足したばかりの「J・FC MIYAZAKI」に懸ける思いをお聞きしました。
県勢初の全国制覇がクラブ発足の原動力に
今年の3月15日、将来のJリーグ入りを目指すクラブ「J・FCMIYAZAKI」(以下「JFC宮崎」)が発足しました。 代表を務めるのは鵬翔高校サッカー部監督の松崎博美さん。全てのきっかけは昨年の全国制覇だったそうです。
「優勝したことでたくさんの人にお会いする機会をいただいたのですが、その先々でJリーグ参入への期待を感じました。宮崎の練習環境はとても優れていますし、キャンプを張るJクラブも20チーム。それなのに宮崎にJリーグのチームがないのはやっぱり寂しいですからね」。
さまざまな報道で「宮崎はJ空白県」と聞くたびに胸が痛かったという松崎さん。現在Jリーグでプレーする教え子に言われた一言も、松崎さんの心を動かしました。
「今年の正月にスタッフや教え子たちと新年会をしたんですが、その席で教え子に言われたんです。今は元気だけど、あと何年サッカーできるかわからない。最後は宮崎でやりたいと思ってるんです、ってね。クラブづくりの構想が何となく頭にできていたタイミングだったので、やろうと決意しました」。
今後について松崎さんは「勝つためには県外からの補強も必要でしょうが、わが町を盛り上げるにはやっぱり地元の子が中心のチームというのが理想。市民一人一人に愛されるチームを作りたいです」と話されています。
サッカーが好きという以上にクラブを好きになってほしい
とはいえ、Jリーグに加盟するには数年かけて準備をし、チームも県リーグ、九州リーグと着実にステップアップしなくてはなりません。それには、サポーターの盛り上がりが不可欠です。
「今年J1に昇格したばかりの徳島からも、たくさんのサポーターが宮崎のキャンプに来ていました。どのJクラブにも熱いサポーターがいます。JFC宮崎にも、『私もクラブの一員だ!』と思ってもらえるサポーターがたくさん生まれるようにしなければいけません」。
昨年の全国制覇のとき、松崎さんは宮崎のサッカーにとって大きな扉が開いたと話をしていました。Jクラブの実現もまた、大きな扉です。「サッカーが好きという以上にクラブのことを好きになってくれる人が増えれば、必ず開けると思います。宮崎でもやれるというところを見せたいですね」。
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