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今回は、九州のバーテンダーが技を競うカクテルの祭典、
「C - 1グランプリ 2015」で優勝した、蛯原三奈さんです。

小さな工夫やアイデアの積み重ねがいざという時に力になるんですよね。

[日向夏と県産茶のカクテルでCー1グランプリ優勝!]

<br> <br> C - 1 2015<br> <br>

小さな工夫やアイデアの積み重ねがいざという時に力になるんですよね。

蛯原 三奈(えびはら みな)さん
バーテンダー
宮崎大宮高校を卒業後、鹿児島のホテルでバーテンダーとしてのキャリアをスタート。 宮崎に帰省後の平成22年に「C-1グランプリ」で初優勝し、昨年再び王座に。世界大 会「ワールドクラス2015」日本予選ではトップ50に選ばれるなど、実力は折り紙付き。


日向夏と県産茶のカクテルでCー1グランプリ優勝!

▲所属する女子ソフトボールチームのチームメイトと。写真の一番右側が本人。

宮崎焼酎の中でも爽やかさが特徴の焼酎と、宮崎の食材をテーマに競われた昨年のCー1グランプリ。蛯原さんは、日向夏と宮崎県産のお茶を使ったカクテル「日向美茶(ひゅうがビューティー) 」を出品し、見事に優勝しました。

「日向夏は、焼酎の爽やかさに合う旬のかんきつ類として採用しました。お茶は高岡の生産者さんと相談し、焙煎の度合いから粉の細かさまで追求。本番では実際にお茶をたてて作りました。

一昨年は3位で悔しい思いをしたので、うれしかったです」と蛯原さん。テーマが決まる本番1か月前からでなければレシピの準備ができないため、普段から、さまざまな料理を味わい、食材の組み合わせや見せ方の引き出しを増やすよう心掛けているそうです。

蛯原さんは「偶然入った店のアイスクリームにヒントを得て作ったカクテルが、コンテストで優勝したこともあります。小さな工夫やアイデアの積み重ねが、いざという時に力になるんですよね」と話します。


きっかけは短大時代の出会い

蛯原さんがバーテンダーを目指すことになったのは短大時代。保育士として就職を控えていたある日、初めて訪れたバーに魅了されたそうです。「保育士は年を重ねてからでもできるので、若い時にしかできない仕事に挑戦してみたいと考えていましたが、明確な目標がありませんでした。

そんな時、バーテンダーという職業があることを知り、これだ!と実感。バーテンダーの道に進むことを決意しました」と蛯原さん。

就職した鹿児島のホテルでは力仕事をしたり、ボトルを拭いたりといった下働きをしながら、酒の種類やカクテルのレシピ、先輩の作り方を必死にメモをして知識を蓄え、1年足らずで中心的なバーテンダーに。

7年の経験を積んだ後は、全国的に有名な福岡のバーでも修業をしました。「厳しい世界ですが、カクテルの種類やレシピは無限大ですし、学びは尽きません。お客様に居心地よく、家のように過ごしていただけるように心掛けています」と目を輝かせています。


休日はソフトボールで気分転換

バーでは落ち着いた雰囲気の蛯原さんですが、実は高校時代に同好会まで立ち上げるほどのソフトボール好き。

休みの日は所属している女子ソフトボールチームで汗を流しています。「私にとってはどちらも大切な時間。しっかり気分転換することで、また笑顔でカウンターに立つことができるんですよ」と笑う蛯原さん。

今年は再び大きなコンテストに挑戦するとのことで、 さらなる活躍に期待です。


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小さな工夫やアイデアの積み重ねがいざという時に力になるんですよね。|(蛯原 三奈さん)-キラリ宮崎人vol.22 写真

miyazaki ebooks編集部

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