昭和24年から続く市広報みやざきが電子書籍で閲覧できる「宮崎市アーカイブス」。
ここでは、時代を感じさせる過去の面白い記事を発掘します!

 今回発掘するのは、昭和50年2月の「寒風をついて裸まいり」です。
ふんどしで海に入ってみそぎをし、神社に参拝する裸まいり。
市内外から参加者が集まり、旧暦の12月17日にあたる1月28日に行われていました。

[裸まいりの起源]

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 裸まいりは、神話昔話にある古事に由来しているといわれています。昔は、青島神社には弥生橋がなかったことから、海を泳いで渡り参拝していました。また、弥生橋ができてからも参拝する前に海に入って体を清めていたようです。

当時、裸まいりは毎年旧暦の12月17日に行われ、青島神社の職員をはじめ、日向市や都農町などから数十人が参加していました。


 20年前からは、参加する人が増えてきたこともあり、実行委員会を組織し、開催日を分かりやすい成人の日としています。

現在は、企業や学校の部活で参加するところもあり、子どもからお年寄りまで約500人が参加する大きな行事となりました。

前夜祭では40年ぶりに復活した青島神楽の奉納があります。

当日は観覧者に餅や汁粉を振る舞うなど、多くの人でにぎわいます。


裸まいりの起源

 兄の海幸彦(ホデリノミコト)の大切な釣り針を無くしてしまった山幸彦(ホオリノミコト)は、釣り針を探すために海の神がいる海神国(ワダツミノクニ)へ行きます。

釣り針を見つけた山幸彦は地上に帰りましたが、あまりにも急なことだったので、村の人々はお迎えするための装束をまとう暇もなく普段着を脱いで裸のまま海に飛び込みました。

これが裸まいりの起源といわれています。


海の中で身を清める神事であるこのみそぎは、全国的に珍しく貴重です。


注目!

市広報みやざき 2017年2月号

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