日本の女子野球界を 宮崎から盛り上げていきたいです。
[目標は小・中学校の 女子野球人口を増やすこと]
球の速さや打球の飛距離など ダイナミックな野球の虜に
プロ野球の読売巨人軍が子どもたちに野球の面白さを伝えるために創設したジャイアンツアカデミー。
そのジャイアンツアカデミー宮崎校初の女性コーチを務める崎村さんが、初めて野球に触れたのは小学3年生の時。
当時好きだった男の子が所属する少年野球チームの練習を眺めていたら、
コーチから声を掛けられたのがきっかけだったそうです。
その後、めきめき頭角を現し、才能を開花させます。「試合ではいつもフルスイング。負ける気がしませんでした」
と力強く話す崎村さん。
中学でも野球を続けたかったため、両親や顧問を説得。男子ばかりの檍中学校野球部に入部して、
最後は副主将を務めるほどになりました。
中学卒業後、女子野球部のある神村学園(鹿児島)に進学し、野球漬けの3年間を過ごします。
高校卒業と同時に野球を辞めようと考えていたそうです。
「高校最後の大会でサヨナラ負けをしてしまい、完全燃焼しきれなかったんです。
その悔しさが忘れられず、南九州短期大学に進学し、野球を続けることにしました」。
その後、2010年開催の女子野球ワールドカップで日本代表として優勝に貢献。
現在は、アカデミーのコーチを務めるほか、南九州短期大学でコーチ兼選手としても活躍しています。
目標は小・中学校の 女子野球人口を増やすこと
野球をする女子小学生が中学に上がると野球を辞めてしまう現状に
「原因は、思春期を迎える中学生の時期に、男の子に囲まれた環境で野球を続けることを難しいと思わせてしまうことだと思います。
現在は、アカデミーで、小学校までの子どもたちに野球を教えていますが、将来は中学生になった女の子が野球をやりたいと思ったら、できる環境を作っていきたいです」
と崎村さんは話します。
女子プロ野球入団の誘いを断ってまで崎村さんが志す夢は、
宮崎から女子野球界を盛り上げていくこと。
「女子プロ野球ができ、女子野球部のある高校や大学が増えてきました。しかし、全国的に見ても、女子中学生の野球チームはまだまだ少数。
女子野球を盛り上げていくには、特に小・中学校の女子野球人口を増やす必要があります。だからこそ、地方都市宮崎で女子だけのチームを増やしていきたいんです」
と話す崎村さん。
宮崎から女子野球界を盛り上げることを胸に、コーチとして子どもたちを指導する傍ら、女子野球の環境づくりに励んでいます。
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