[がん細胞になる前に発見できる子宮がん検診]
子宮の入り口にできる、子宮頸がんを知っていますか? 女性特有のがんとして、乳がんに次いで罹患率が高く、特に20〜30代の女性を中心に急増しています。日本では、毎年約1万人の女性が発症し、約3500人が亡くなっています。
子宮頸がんの原因は性交渉によりヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することによるものです。感染から発病まで平均5〜10年。ほとんどのHPVは免疫力で排除されますが、HPVに感染した細胞の一部はがん細胞に変異するリスクがあります。
子宮頸がんは、がんになる前の状態(異形成)が存在しているために、早期がんより早い段階で発見できるのが特徴です。がん細胞に変異する前に発見することができれば、子宮を取らない簡単な手術で完治することができ、後遺症の心配もありません。
がん細胞になる前に発見できる子宮がん検診
子宮がん検診は宮崎市内の病院で受けることができます。がんになる前の段階でも、ほぼ確実に見つけることができ、将来がんになるリスクも把握できます。
細胞診とHPV検診の両方を受けた場合、約13,000円の検査費用が掛かりますが、市内在住の人は自己負担金2,500円で受診できます。
【細胞診】
子宮頸部(入り口付近)から採取した細胞の「形」を顕微鏡で調べます。(助成対象:20歳以上)
【HPV検診】
ウイルス感染の有無を判定します。採取した細胞中のHPVの存在を直接調べるため、非常に精度が高い検査です。(助成対象:25歳、28歳、31歳・・・3歳ごとに)
子宮頸がん検診の流れ
【1】問診
問診票に、初潮の年齢、月経の様子、妊娠・出産歴、健康状態、自覚症状などを記入。その後、問診票を基に医師からの質問に答えます。
【2】視診(内診)
内診台に座り、医師の目による診察を行います。その後、子宮全体、卵巣、卵管に腫れや痛みがないかを調べる触診を行います。
【3】細胞診+HPV検診
やわらかいブラシで子宮頸部を拭い、細胞を採取。痛みもなく、1分もかからずに終わります。
【4】検査終了
検査結果は1~2週間後に分かります。
[問] 健康支援課 ☎ 0985-29-5286、FAX 0985-29-5208
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