平日朝を彩る人気ラジオ番組「ハイブリットモーニング」。パーソナリティを務める尾崎まなさんは、番組内で消防団に加入していることを公表し話題となりました。
尾崎さんは2023年7月に入団。きっかけは知人との何気ない会話でした。
[ユニークな人々が集う場所]

平日朝を彩る人気ラジオ番組「ハイブリットモーニング」。パーソナリティを務める尾崎まなさんは、番組内で消防団に加入していることを公表し話題となりました。
尾崎さんは2023年7月に入団。きっかけは知人との何気ない会話でした。
軽い気持ちで入団。先入観とのギャップ

平日朝を彩る人気ラジオ番組「ハイブリットモーニング」。パーソナリティを務める尾崎まなさんは、番組内で消防団に加入していることを公表し話題となりました。
尾崎さんは2023年7月に入団。きっかけは知人との何気ない会話でした。
「冬場になると夜間に消防車が火の用心を呼びかけていますよね。『カンカンというあの警鐘、私が鳴らしているのよ』という話をはじめ、消防団は自分の知らないことをたくさんやっていることに気づいたんです」。
気になったら自分の目で確かめたいという尾崎さん。軽い気持ちで応募フォームを入力するとすぐに連絡があり面談へ。その日のうちに制服をもらい入団が決定。
「さくっと入れてしまいました(笑)。最初は体力や運動神経の良さが求められるのではないかとビクビクしていたのですが、まったくそんなことはなく。むしろ『入ってくれるだけで嬉しい、ありがとう』と感謝されるほどオープンな環境でした」。
それ以来、定期的に開催される規律訓練や有事を想定した炊き出し訓練への参加を通じて消防団の役割を学び、団員との交流を深めています。
ユニークな人々が集う場所

尾崎さんのいる分団には女性団員が15名ほど所属しています。年齢も職種もみんなバラバラ。農家、教員、保育士、大学生、アイドルなど異なる背景を持つ人たち。普段生活しているなかでは出会えない人ばかりだと尾崎さんはいいます。
「私が消防団に入って感じる一番良かったことは、普段出会わない方とのコミュニティが増えたことにあります。日常生活からは得られない情報がたくさんあり、皆さんとのお話も新鮮なことばかり。優しく思いやりのある方ばかりなので団員としての活動を負担に感じたことがありません。次はこの話をしたいな、と前向きな気持ちで参加できています」。
ビギナーかベテランかは関係なく、フラットなコミュニケーションが取れるおかげで初めての訓練も過度に緊張しなくていい。わからないことも教えてもらえる環境が整っているといいます。
「活動自体もハードではなく、週末にイベントがあったとしても強制的に駆り出されるということもありませんのでプライベートを大切にしながら安心して参加できています。居心地がいいですよ」。
入団するのに立派な動機はいらない

尾崎さんは入団して以降、日常生活で消防に関わる物事に気がつく頻度が増えたといいます。
「青やオレンジの配色を見ると制服を連想してしまいますし、新聞を読んでいると消防に関する記事が自然と目に入ったり、番組のリスナーさんが今どんな状況下でラジオを聴いているのかを想像したり。何気ない日頃の出来事が以前よりも解像度高く見えるようになりましたね」。
尾崎さんがラジオ内で話したことをきっかけに、消防団へ入団したリスナーも現れました。迷っていた背中を押せたことがすごく嬉しい、だからこそ消防団に興味のある人たち、とくに若者や女性に向けて伝えたいことがあるといいます。
「入団するのに立派な動機はあまり重要ではないかなと思っています。制服を着て活動してみたい、気になったから話を聞くだけ聞いてみようとか、それくらいの感覚で連絡を取ってみても快く話を聞いてくださいます。すごくオープンに構えてくださっているので、気になる方はぜひ応募していただけたら。綺麗事ではなく、私は入って後悔したことがありません。新しいコミュニティをつくっていくという意味で入団するのもいいでしょうね。私にとって消防団は居場所の一つです」。
宮崎市消防団女性分団 尾崎 まなさん
消防団に入ることで地域に貢献すると同時に、自分の住む地区にどのような方がいるのかを知る機会にもなっています。

