驚きです。離婚率は全国トップクラス、とよく報じられる宮崎。しかし、結婚の幸福度では女性は2位、男性は3位、総合ではなんと全国1位!もしや宮崎の夫婦像が変わりつつある?

夫婦が幸せな県!

[なるほど、だから出生率も]

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夫婦が幸せな県!

 婚活支援サービスの『パートナーエージェント』と『博報堂』が開発した、「結婚の幸福度指数(QOM)」。これによると、九州・沖縄は高く、つまり結婚に満足しており、日本海側で低いのだそうです。
 その中で、宮崎が全国1位。これまで、とかく離婚率の高さが取り沙汰され、やれ所得が低いからとか、やれ結婚が早いから熱が冷めるのも早いとか言われてきましたが、実は過去の話だったのです! 宮崎の夫婦は日本一幸せ!!

それとも、さっさと離婚するから不満のある夫婦が残っていない、というだけだったり?


なるほど、だから出生率も

 このランキングの中身をくわしく見ていきます。
 結婚の幸福度指数は、6つの要素を分析したものだそうです。自分の気持ちや価値観を相手に伝える「自己PR力」。逆に相手のそれを理解する「観察力」。

男女とも宮崎がトップだったのは「過去未来力」です。将来や思い出を夫婦で共有しあえる力、だそう。同じく「仲良し力」でも、男女ともに全国一。宮崎の夫婦は、スキンシップやコミュニケーションを積極的にとっているそうです。なんだよみんな、やることやってんじゃん! よそもそうみたいよ、ウチもさぁ……とぜひご主人、今夜の誘いの口実にしてください。なんせ、宮崎の夜の生活の満足度は全国9位、月あたりの回数では10位です。みんな励んでます、って誰が調べたんだこんなの!

宮崎の男女でズレがあったのは、「ケンカ力」と「境界力」。前者は衝突したときの感情をコントロールしたり、仲直りできる力。境界力は、お互いを個別の人間として認める力だそうです。どちらも宮崎は女性が2位。男性は10位以下。ここだけ宮崎の男性「らしさ」が現れていて、妙にリアルです。ケンカ力と境界力のない、宮崎の男性。なんかわかるわ〜。


格差から●差へ

 この男女のズレが拡大すれば、離婚に至るのは言うまでもないこと。これまでは、所得の低さから離婚するなどと言われてきました。でも時代はちょっと変わってきたんじゃないかな。

 昭和の昔、確かに所得の差が物的な豊かさの差、つまり格差として存在していました。今回の「結婚の幸福度指数」を提唱する『博報堂』は、以前から別のキーワードを打ち出しています。「楽差」です。

所得ではなく、楽しむ力、楽しもうという動機の強さが、暮らしの豊かさの差となって現れる。それが、これからの楽差社会だという考えです。

その意味で捉えると、宮崎は昔から所得が低いために耐性があった、つまり物的豊かさを望めないことに慣れていた だから、もともと精神的豊かさを求める傾向があり、それが今回の高い幸福度に現れた、と言えるかもしれません。

 満足度の高さに甘えず、たゆまぬ努力が不可欠なのが、やはり夫婦。先述のケンカ力、境界力の結果を見ても、宮崎は夫婦間でも男性がもっとがんばる必要があるのは明白です。
 まもなくのホワイトデー、男性のみなさんがんばりましょうね。ここはやはり値段ではなく、精神的に、本当に喜ぶものを選びたいところですが、くれぐれも慎重に。楽差のつもりが落差を生んで、戦になって別れてしまえば、春は名のみの風の寒さ… … 。

ケンカ力は自ら下げて、黙ってつき従うのが、宮崎男子の処世術。


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miyazaki ebooks編集部

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