■今年は21か所に雛山展示

[■江戸時代から続く綾の伝統文化]

■今年は21か所に雛山展示

 今年も、2月25日?3月4日にかけて「第12回綾雛山まつり」が綾町中央通り商店街をメイン会場に開催されました。
 今年は、町内19か所の施設、商店や個人宅と、大淀川学習館、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートの町外2か所に雛山が展示されました。南麓公民館では、日本舞踊、大正琴などの催し物も開催され、だご汁などもふるまわれました。
 雛山まつり期間中、県内外から訪れた多くの観光客は、スタンプラリー地図を片手に雛山めぐりを楽しみながら、綾のまちを満喫していました。


■江戸時代から続く綾の伝統文化

綾の「雛山」は、遠く江戸時代から始まったといわれ、北麓の梅藪地区が発祥の地とされています。この文化は、長女が生まれた初節句に親戚や隣近所の人たちが、山や川で拾ってきた巨木や古木を飾り付け、花木などを持ち寄って奥座敷に山河を再現した雛山を作ってお祝いする風習です。
この雛山には綾町の自然の如く、清く優しく、大きく育って欲しいとの願いが込められています。この文化は綾町独自のもので、全国的にも珍しく、大変貴重なものです。
 この綾の伝統的な文化を後世へ継承するため、平成13年から綾町商工会女性部が中心となり、町内の商店街に美しく雛山を飾り付け、一般に公開するイベントとして「綾雛山まつり」をはじめました。それが、毎年開催される綾の春のメインとなるイベントとして成長したのです。(商工会女性部は、昨年10月に開催された「平成23年度第47回宮崎日日新聞賞」で「文化賞」を受賞)

 綾町には守り伝えていかなければならない多くの伝統文化があります。「雛山」もその一つです。雛山まつりを通じてこの伝統文化をより多くの人に見てもらい、後世に継承し続けていってほしいものです。


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