「どでどん、どでどん」歴史あるだんじり太鼓の音を次の世代に。

伝統行事を受け継ぎ郷土に愛着を持つ子どもを育てたい

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伝統行事を受け継ぎ郷土に愛着を持つ子どもを育てたい

 佐土原町上田島は、国指定史跡の佐土原城跡があり、建造物や仏像などの重要文化財が数多く残る、かつての城下町です。同地区で明治20年ごろに始まったといわれる「だんじり喧嘩」。
 現在は佐土原夏祭りに受け継がれ、青団と赤団が重さ約1㌧のだんじり(太鼓台)を激しくぶつけ合い、祭り会場を沸かせます。小・中学生も子ども用のだんじりを担ぎ、太鼓を打ち鳴らしながら町中を練り歩き、祭りを盛り上げます。

 しかし、子どもだんじりはいつの頃からか青のだんじりがなくなり、一時期途絶えていました。それを復活させたのが、どでどん子供だんじり会(平成13年設立、今田裕信会長)の皆さんです。

 だんじりの太鼓の音が「どでどん、どでどん」と聞こえることにちなんで名付けたという同会。だんじりを通して子どもたちに祭りの楽しさや地元の人たちとの交流を肌で感じてもらいたいと、青のだんじりを新たに造り、法被や太鼓などを揃えました。今では、毎年の参加を心待ちにする子が増えてきたそうです。

 「子どもたちに、歴史ある町に住んでいるという誇りと愛着を持ってほしい」と願い活動を続ける同会。今田さんは「大きくなったら親だんじりを担ぎたい、夏になったら地元に帰りたい、そして佐土原に住みたいという子どもを増やしたい」と話します。

 地域の文化を大切に守り、次の世代に引き継いでいきます。


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