「一人ではできないことも、皆がつながればできることがあるかもしれない」

人と人とをつなぐ架け橋になりたい

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人と人とをつなぐ架け橋になりたい

 想像を絶する被害に誰もが衝撃を受けた東日本大震災。椎啓祐さんは、一人ではできないことも、皆がつながればできることがあるかもしれないと考え、仲間に呼びかけて「みんなのありがとうを届けようプロジェクト」を立ち上げました。

 経営する店を休業し、震災直後から、支援物資を集めたり、宮崎へ避難してくる人を受け入れる場所を探したりと、奔走した椎さん。被災地の皆さんのために何かしたいという多くの人の思いを背負って、物資と共に被災地に足を運びました。
時間が経つとともに、復興が進む様子を伝える報道が多くなってきましたが、昨年12月に福島を訪れた椎さんは、まだ心休まる日常を取り戻すことができていない人たちの姿を目にしました。

 そこで、現地で暮らす人たちの生の声や現状をビデオに収め、「福島ジャンクション」という、約40分のドキュメンタリー映画を制作。福島のありのままの姿を伝えたいと、県内で上映会を開催しています。
 また、今年1月には、宮崎県内へ避難している人たちが主催した、国が新たに成立させた被災者に対する支援法の学習会で司会を務めた椎さん。

 「今後、避難されてきた人と宮崎の人との交流が深まり、笑顔の輪が広がるよう、それぞれの心に寄り添いながら、人と人とをつなぐ架け橋になりたい」と話してくれました。


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