晴れときどき西米良 【再発見!ふるさと探訪】西米良の各地区をお訪ねします。
中武秀憲さん・濵砂恒光さんに越野尾地区を案内してもらいました!

小学校跡からかつて集落があったダム湖を一望

[地域の安全を見守る水神様]

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小学校跡からかつて集落があったダム湖を一望

今回訪れたのは東の玄関口・越野尾地区です。雲一つない1月の昼下がり、まずは平成17年に村所小学校に統合された越野尾小学校跡を訪ねました。

当時は黒土だったというグラウンドには、きれいに手入れされた芝が広がっています。「この芝はグラウンドゴルフをされている人たちが管理しているんですよ。越野尾はグラウンドゴルフが盛んで、県大会にも出場する強者揃い。夏も冬も関係なく、毎週金曜日に練習されています」と恒光さん。

高台にある学校跡からは、もともと集落があったダム湖が一望できます。「ダム湖ができた当時は、珍しさもあって観光名所だったんですよ。村営の観光ボートもありました」と話すのは秀憲さん。「当時は村が鯉の養殖も行っていて、年に2〜3回、村をまわって販売していました。多い時には1日で1tも売れたこともありました」と当時を懐かしみます。


地域の安全を見守る水神様

越野尾小学校には、かつて村で初めてとなるプールがありました。ダムができたことで泳げる場所がなくなってしまったことから設けられたのだそうです。プールは25m×6コースの立派なもので、村所小や西米良中の子どもたちも泳ぎに来ていたのだといいます。

毎夏プール開きの前には安全を祈願して、公民館の横に鎮座される水神様のお祭りが行われていました。「水神様はもともと一ツ瀬川の本流と小川川の合流点にありました。かつて児原稲荷神社にお参りするには、今の道がなかったので、山を越えて行かなければならなかったのですが、山へと架かる橋が落ちて、参拝に向かっていた人が何名か亡くなる不幸があったんです。水神様は、その人たちの供養と安全祈願のために地区の人たちで作ったんです」と恒光さん。今でも水神様のお祭りは、神楽を奉納するなど、越野尾地区をあげて行われています。


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