[オートバイレースとの出会い]
夢の鈴鹿8時間耐久レース出場
「鈴鹿8時間耐久ロードレースは、夢の舞台でした。完走できてうれしかったです」と話すのは、鈴鹿8時間耐久ロードレース第37回大会(鈴鹿8耐)にオートバイレーサーとして出場した、中迫申更さん(駅前)です。
鈴鹿8耐は、三重県の鈴鹿サーキットで毎年7月に開催される、オートバイの耐久レースです。1台のオートバイを使い、8時間の走行距離をチームで競います。中迫さんは、三重県の浜口レーシングチームに所属し、大会に出場しました。出場するきっかけとなったのは、インターネット上でのオートバイレーサー募集の記事でした。
「オートバイレーサーとして起用してもらい、鈴鹿8耐への出場という夢が叶いました」今年の大会は、悪天候で多くの参加チームが転倒事故などのトラブルに見舞われました。「私も転倒しましたが、トラブルをチーム全員で乗り越え、完走することができました」
大会を終え、中迫さんは、「転倒後の走行では、チームの中でベストタイムを出せました。転倒がなければ、もっと上位に行けたと思います」と大会を振り返ります。
オートバイレースとの出会い
昨年1月にえびの市に移住してきた中迫さん。出身は、鹿児島県曽於市です。高校卒業後、大阪にある自動車整備関係の専門学校に進学します。そこで中迫さんは、オートバイレースと初めて出会います。「学校の近くにミニバイクのコースがありました。そこで、初めてレースを体験しました。レースの楽しさと難しさを肌で感じました。もっと大きいレースに出てみたいという思いが芽生え、オートバイレーサーになることを決意しました」
専門学校卒業後、自動車整備士として働きながら、いろいろなレースに出場してきました。「職場では、レースにかける時間が多かったため、レースを辞めるか、仕事を辞めるかの選択を迫られました。夢を諦めきれず、私は、レースを続けることを決断しました」
オートバイレースに出場しては、働く日々。そんな中、上江にある自動車整備会社の社員募集を目にし、就職しました。「社長もバイク好きで、『仕事は気にするな。行ってこい』と後押しをしてくれました。鈴鹿8耐に出場できたのも社長のおかげです」
新たな夢に向かって
「最初は、鈴鹿8耐に出場するのが夢でした。出場してみたら、もっと鈴鹿8耐で上位を目指したくなりました。今度は、母校の専門学校でつくるチームのオートバイレーサーとして鈴鹿8耐に出場したいです」
母校でのオートバイレーサーとしての出場は、狭き門です。「夢を叶えるためにも、たくさんのレースで結果を残し、経験と実績を積み上げていきたいです。次は、アジア・ロード レース選手権に出場します。上位入賞を目指して頑張ります」
こちらもおすすめ
-
えびの市で、地域おこし協力隊として働く傍ら、趣味のサーフィンを楽しむ永田さんは、山と海には共通していることがあるという。
-
平成26年、精神保健福祉事業功労者として表彰された徳持さん。障がい者のための会『ひかり家族会』立ち上げのきっかけは、息子の病気であった。
-
えびの市の高齢者クラブにおいてカラオケの指導を行う中津さん。歌の上達よりも楽しさが第一だと語り、クラブは高齢者の生きがいの場となっている。