2月1日〜2月29日までの1ヶ月間、初めて開催された「にしめらジビエフェア」。
村で捕獲したシカとイノシシが、6つの店舗で創意工夫を凝らしたメニューとなって提供されました。

今回はその様子や、ジビエを取り巻く現状をリポートします。

ジビエを村の新しい名物に!「にしめらジビエフェア」

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ジビエを村の新しい名物に!「にしめらジビエフェア」

▲上米良地区資源活用加工所で加工中の猪肉。

「ジビエ」とは、狩猟で獲った野生の鳥や獣の食肉を指すフランス語。ヨーロッパでは古くから、高級食材として貴族の間で受け継がれ、愛されてきました。

ここ日本でも、狩猟によって捕獲された鳥獣の食肉は貴重な資源として注目されていて、加工品の開発や調理法の研究が進んでいます。

さる2月12日(金)〜13日(土)には、福岡市・天神公園で「全国ジビエ祭り in 福岡」が開催され、上米良地域資源活用活性化協議会が宮崎県から唯一出店。

九州各県や北海道、愛知、和歌山、鳥取といった地域の出店者に混じって、猪肉の串焼きなどのメニューを提供し、たくさんの来場者に好評を博しました。


▲加工所内には肉の部位を示す資料も。

このような大きなイベントも開催されるなど、全国的に盛り上がりをみせているジビエ。
「にしめらジビエフェア」も、これまであまり注文されることのなかったジビエメニューに人気が出るなど、一定の効果に結びついています。


「にしめらジビエフェア」は、ジビエを村の新しい名物にして、村外の人にたくさんジビエを味わっていただこうという趣旨で初めて開催したイベント。

今回は6店舗が参加し、それぞれが鹿肉、猪肉を使った全13種類のオリジナルジビエ料理を提供しました。


「参加していただいた店舗には、1店舗あたり3万円まで材料費を助成。PR用ののぼりやチラシを作成するなどして、村の内外に広報しました。

特に新聞に掲載された後は反響も大きく、フェアに関する問い合わせはもちろんのこと、ジビエの肉を購入したいという方からの問い合わせもありました」(農林振興課・黒木世巨)


一方、特に鹿肉についてはまだ馴染みが薄く、調理方法のバリエーションも少ないことから、今回提供されたメニューは4種類のみ。

焼肉などで食べられる機会が比較的多い猪肉と比べると、まだまだ開拓の余地がありそうです。「鹿肉のローストなどは柔らかく、くせもないので食べやすかったですよ。

講習会などを通じてメニューを増やし、来年度はより多彩なラインナップで開催できればと考えています」(同・黒木)


今回メニューを提供した店舗の1つ、居酒屋「かりこぼ」のご主人・坂本さんも、鹿肉の可能性はまだまだあると話します。

「うちはロースをにんにく醤油に漬けて焼いたものを出しました。火を通すと固くなると思われがちですが、十分柔らかいし、村外から来てくれた人にも好評でしたよ」(坂本さん)。

鹿肉は牛の赤身に近い肉質ということから、タレを工夫すればおいしいどんぶりにもなるのでは、という坂本さん。できるだけシンプルに調理して素材の良さを生かそうと、アイデアを膨らませています。

【フェア終了後もジビエを楽しんで!】
今回、参加していただいた各店舗では引き続きジビエメニューを提供予定です。ただ、季節を限定するもの、要予約のものもいくつかあります。富士屋さんの「西米良ジビエづくしコース」は更なる改良を加えていくそうです。みなさんお楽しみ!


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miyazaki ebooks編集部

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