宮崎県は県を挙げてチョウザメに夢中だ。県産キャビアの本格販売も始動し、その親であるチョウザメそのものの旨さにも注目が集まっている。

卵=キャビア、だけじゃない。刺身、鮨、鍋、唐揚げ余すところなく食べられる万能の魚

[フグやヒラメに似た、淡泊で上品な味わい]

宮崎県は県を挙げてチョウザメに夢中だ。県産キャビアの本格販売も始動し、その親であるチョウザメそのものの旨さにも注目が集まっている。

卵=キャビア、だけじゃない。刺身、鮨、鍋、唐揚げ余すところなく食べられる万能の魚

 宮崎県は県を挙げてチョウザメに夢中だ。県産キャビアの本格販売も始動し、その親であるチョウザメそのものの旨さにも注目が集まっている。

 そもそもチョウザメとは、「体表にあるウロコが蝶の形をしている」「全体的な形が鮫に似ている」というだけで名付けられた、サメとは全く別種の魚だ。

 腎臓がないためアンモニア臭がするサメとしばしば混同されるが、こちらはもちろん腎臓を持ち、コラーゲンをたっぷりと含んだヘルシー食材。西洋ではロイヤルフィッシュ、中国ではエンペラーフィッシュと呼ばれ、世界中で貴族たちに愛されるなど、高級食材として知られてきた。


フグやヒラメに似た、淡泊で上品な味わい

 このチョウザメの養殖に官民一体となって取り組んでいるのが小林市だ。名水地である特性を活かし、清冽な水をふんだんに使って、身の締まったチョウザメの養殖に成功している。

 「フグやヒラメに似た、淡泊で上品な味わいなので、水の良し悪しは敏感に味に影響しますね。小林のチョウザメの人気が出だのは、名水のおかげで全く臭みのない、甘みを湛えた身が実現したからでしょう。頭はコラーゲンの塊なので鍋にするといいし、骨は軟骨なので唐揚げにしてそのまま、内臓は煮込み料理に、すべてコラーゲンともいえる皮は酢の物や煮こごりに、と捨てるところがない万能食材なんですよ」と話すのは市内で養殖業を営む萩野裕樹さん。

 養殖に携わり始めて約8 年、今では2500 匹ものチョウザメを抱えている。

「市内の養殖業者は若い人が多いんですよ。これから先、チョウザメがきっとブレイクするとみんな信じているんです」


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キャビアだけではない!万能食材のチョウザメがいま熱い! 写真

miyazaki ebooks編集部

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