[ある日曜日の朝9時 綾町役場に集合]

昨年で結成20年を迎えた綾町消防団女性班。現在の班員は10名で構成されており、主に、高齢者宅の訪問や心肺蘇生法の講習などの活動を行っています。今回は、毎月1回行っているという高齢者宅の訪問に密着しました。
ある日曜日の朝9時 綾町役場に集合

この日、活動に参加したのは5名。2班に分かれて高齢者宅に向けて出発します。
高齢者宅へ
高齢者宅へ到着。この日は7軒訪問して、5名の方と話ができました。
綾町消防団女性班 班長 岩脇加奈さんは
「訪問してみると、親族の所に引っ越されていたり、残念ながら亡くなられていることもあります」と語りました。

ヒアリング

お宅を訪問したら、体調や普段どんなことをされているかなどをヒアリング。聞いた内容は個人ごとにしっかりとメモして万が一に備えます。

お宅を訪問したら、体調や普段どんなことをされているかなどをヒアリング。聞いた内容は個人ごとにしっかりとメモして万が一に備えます。
話がはずんで、気が付けば1時間過ぎていたなんてこともあるそうです。

例えばヒアリングではこんなことを聞いています。
●体の調子は?
●車の運転は?
●ご近所づきあいは?
●防災無線の調子は?
●近くに家族や親戚は?
●何か困っていることは?
万が一のときの救急カード

「火災や急病で消防に電話をする際、慌てていて自分の住所や近所の目標物が出てこないことが多いんです。このカードに予め記入して電話のそばにおいていれば、その心配もありません」。
女性班のみんなで手作りした救急カードを手渡して、訪問は終了します。
高齢者の訪問は、今現在のみなさんの状況を確認できるのはもちろん、どこにどんな人が住んでいるのかを把握できるので、大規模な災害が発生した際の避難支援や救助活動に役立ちます。安心・安全なまちづくりのために、今後も頑張っていきます!と岩脇さん。
綾町役場は、毎年、宮崎市で開催される屋内消火栓操法大会に出場しており、現在女性の部で2連覇中。女性班の皆さんも参加しています。「この大会を通じて学んだ技術をまちの人たちに広げて、町の防災力を高められれば」、と意気込みを語りました。
