パームスが、県内市町村にエールを送る本コラム。
今回は歴史と文教のまち、高鍋町です。
児湯の町村の中でも、やはりどこか城下町の香り。
治めていたのが秋月家、なんていうのもちょっとカッコイイよね。主観でスミマセン。
[日本一のアレが咲く!]
パームスが、県内市町村にエールを送る本コラム。
今回は歴史と文教のまち、高鍋町です。
児湯の町村の中でも、やはりどこか城下町の香り。
治めていたのが秋月家、なんていうのもちょっとカッコイイよね。主観でスミマセン。
県内で一番小さなまち
高鍋町は、県内で面積が一番小さい自治体です。どのくらい小さいかというと、延岡市の20分の1。左下の地図が印刷ミスに見えるレベル。そんな小さな町なのに、人口は約2万人を抱えます。2万人を超える町は、県内で三股と高鍋だけ。人口密度は宮崎市に次いで県内2位です。
だからでしょうか、高鍋はコンパクトなエリアにギュッと詰まっている印象があります。
国道沿いのにぎわいはご存知の通りです。国や県の出先機関や児湯の出張所も、西都より高鍋に集中しています。大学校のように、県内に高鍋だけという施設も多いのです。
そのあたりが、「西都・児湯の中心は西都か高鍋か」と議論を呼ぶゆえんでしょうか。活気は往時ほどではないけれど、やっぱり市である西都市か。商業施設も多いけど、町のヘソがいまいちわからない高鍋か。どちらに軍配を上げてもクレームが来そうなのでやめておきます。「地理的にはウチが中心ですけど!」とか木城が言ってきたら、けなげすぎてきっと抱きしめちゃう♡
日本一のアレが咲く!
文教のまちとしても知られる高鍋町。昔は教育藩でもあり、庶民も学べたという藩校「明倫堂」は、かの石井十次をはじめ、数々の傑人を輩出しました。こんなまちも高鍋だけ。
ついでなので高鍋藩がらみの豆知識をひとつ。同町の姉妹都市は山形県米沢市。もちろん、賢君・上杉鷹山つながりですが、意外にも、同じ県内の串間市も姉妹都市です。昔、串間は高鍋藩の飛び地だったそう。
まちの名所は、舞鶴公園に高鍋湿原、蚊口浜に高鍋大師。夏の人気はご存知、染ヶ丘のヒマワリ畑です。いまや日本一と銘打つほどになり、手がける団体は内閣総理大臣賞を受賞しました。でも始まりは2010年なので、割と最近なんですよね。7年でよくここまで規模と知名度を広げたもの。ないない尽くしの宮崎で、最近になって新名所をつくり上げたのも、高鍋だけかもしれません。
高鍋人のプライド?
そんな高鍋の舵取り役のひとつに、高鍋商工会議所があります。これも高鍋ならでは。高鍋だけです。
いや、なにがっで、ものすごく大雑把な分類ですけど、町にあるのはふつうは商工会で、市にあるのが商工会議所です。管轄官庁も違えば、束ねる商工業者数も役割も違います。商工会議所をもつ町は県内で高鍋だけ。全国的にもそう多くないのです。
児湯あたりの人に言わせると、高鍋人はプライドが高いそうですね。全国どこの城下町でもよく聞く話ですが、高鍋はもう少し感触が違う気がします。そこがやっぱり文教のまちなんですよね。明倫堂や賢人たちは江戸や明治の昔でも、彼らをまちの先人にもつ誇りが受け継がれているように思えます。「ネオ城下町」を掲げて、商店街を自分たちで輝かせようとしている、高鍋の若い世代もそうです。
それが、いろんな「高鍋だけ」を生み出す原動力かもしれません。
高鍋だけのグルメも同町に行く楽しみです。蚊口浜のカキ、キャベツ料理、名物のギョーザ。2月末まで、町内の20種類のギョーザがお得に楽しめる、「高鍋ギョーザパス」も実施中です。お見逃しなく。
ほかにも「高鍋だけ」はたくさんあります。高校がふたつある町は高鍋だけ。県内で美術館をもつ町も高鍋だけ。日本一深い火口湖があるのは高原だけ。観覧車は高城だけ!
は? なんですか? 違うのが混じってる? もう。細かいところばっかり見てるんだから。
高鍋よりもちっちゃい人だな。
■ 高鍋町DATA
●人口:20,817人(1/1現在)
●面積:43k㎡
●人口密度:484人/k㎡
●町の木:モクセイ
●町の花:ナデシコ
■ 高鍋町のココもスゴイ!
*四季彩のむら:
昭和の農村風景を残そうと、農家の方々によって保たれている里山の景観。レングや菜の花などの花々、石積みの棚田やそば畑。遊歩道も整備されています。
*鵜戸神社:
神武天皇が東遷の際に立ち寄ったとされる神社。古くから海上鎮護の神様として崇められ、夏祭りも賑やかです。境内から海が見え、開放感にあふれます。
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