パームスが、県内市町村にエールを送る本コラム。
今回は、「山と滝とくだもののまち」を標榜する都農町です。
道の駅の人気、金ふぐやトマトなどの新名物など、
かつての地味なイメージを変えましたよね。すごいぞ都農町!

【1】道の駅が大当たり!

[【2】まもなく梅の季節には]

<br /> <br /> <br /> <br />

【1】道の駅が大当たり!

 大盛況ですよね、『道の駅つの』。都農IC〜日向IC間の開通後は素通りされるのでは、などと心配されたのも過去の話、オープンして2年を迎えた昨年8月には、来場者が150万人を突破したそうです。

これはもう、大成功と言える部類。都農町そのもののイメージまで、道の駅が変えてしまった感があります。


 ただ、道の駅の印象が強すぎて、ほかになにがある町だっけ? という感じもぬぐえなくなりましたね。ああ、ワイナリーがあったっけ。尾鈴山には滝がいっぱいあるそうだけど、遠そうだよね。都農神社もあるか。

あとは?とまあ、都農町に対して抱くイメージはそれぞれおありでしようが、従来の地味なイメージの町から脱皮が始まっているのも事実。今回は、そんな都農町の魅力を全力でお伝えします!


【2】まもなく梅の季節には

 まず、みなさんが一度は思ったことのある疑問を、ここで代弁してみます。「なんで宮崎の一の宮が都農神社なの?」
 一の宮と言えば、各県でもっとも社格が高いとされている神社です。それが都農に? いや、念を押しておきますが、パームスの意見じゃなくて、みなさんの心の声の代弁ですからね!

 しかし実は、昔の鳥居跡が現在地より1㎞も南にあるなど、昔は遠大な神域を広げていたようです。都農町中心部はほぼ、かつての境内。神武天皇ゆかりの由緒はもちろんのこと、往時はかなりの権威を誇っていた神社なのです。

現在の規模で判断してはいけません。パワースポットとしても人気です。良縁にもご利益がありますので、もうすぐのバレンタインデー前には神頼みにどうぞ。

 同じ2月は、町内の梅の里が風流です。近年、静かな人気を呼ぶのは立野地区。素朴な山里にウォーキングコースが整備され、沿道に梅の花がこぼれます。里山の雰囲気がのどかな、轟地区の梅園もおすすめです。轟分校跡に咲く、桜の大樹もぜひ見てほしいところ。

 以前、門川町に日本唯一のビー玉工場があることを紹介しましたが、都農町には日本唯一の洋樽メーカーの工場があります。京都が本社のこの企業が、都農ワイナリーの設立・運営にも参画してい ると聞けば、納得できますよね。

また、同町にはタイヤメーカーのテストコースもあります。都農町と北海道の佐呂間町が友好都市関係を結んでいるのは、どちらにも同メーカーのテストコースがあるからです、ってそんな理由!?


【3】垣根を超える横の連携

 以前の都農と言えば、都農うにが名物でした。いま獲れないそうです。だから打ち出したのが金ふぐです。そしてすぐさま、ご当地グルメをつくり、話題を集めました。トマトもそうです。JRの「ななつ星」に提供中のジュースをはじめ、商品展開はさらに広がっています。

 このスピード感。目を引く試み。情報発信や打ち出し方。最近の都農には、従来になかったものを感じますよね。ローカルな宮崎ですから、基本的に保守的なのは他の市町村と変わらないはずです。

ただ、縦よりも横の連携の自由さから新しいものを生んでいるのが、現在の都農町だと言えます。町で無理なら、児湯全体のネットワークで動くフレキシブルさも、いまや恒例の「西都児湯鍋合戦」でわかる通りです。
いま都農には、ニュージーランドの農業法人がキウイ農場をつくろうとしている動きがあります。日本一の産地をめざす、と早くも表明している都農町。これからの展開や情報発信が楽しみです。

 イベントなども積極的に広めていますしね。2月には町内の寺で、厄払いの「水行」があるそうです。誰でも参加可能らしいですが……2月に水ごり!体験取材とかしませんからね!! 

こういうの、決まってメディアの若手がやらされるんだから。いままでこんな情報、発信しなかったくせに。なにがウケるか心得てきてるから腹立つわ〜!


都農町のココもスゴイ!

*都農牧神
1、500本のツツジと桜が咲き誇る、花の名所。4月の花の競演が見事です。牛馬の神、畜産の神とされるだけに、口蹄疫で命を落とした牛を祀る畜魂碑も。

*カッパ塚
徳泉寺そば。名貫川に住んでいた、カッパを改心させたときに使った石が埋められているという。昭和のマンガチックなフォルムのカッパ像がエロチック。


都農町DATA

●人口:10,320人(12/1現在)
●面積:102k㎡
●人口密度:101人 
●町の木:イチョウ
●町の花:尾鈴寒ラン 
●町の鳥:メジロ


こちらもおすすめ

人気記事

おすすめトピック