パームスが、県内市町村にエールを送る本コラム。今回は、県北第2の都市、日向市です。
イメージカラーを決めるとしたら赤。日の出の、というよりひょっとこの赤です。
なんかひょっとこって、1年中見てる気が。
[鶏小屋時代から変わったか]
パームスが、県内市町村にエールを送る本コラム。今回は、県北第2の都市、日向市です。
イメージカラーを決めるとしたら赤。日の出の、というよりひょっとこの赤です。
なんかひょっとこって、1年中見てる気が。
正月にふさわしいまち?
2017年の初詣をどこにしようか迷っている方へ。日向市の大御神社はいかがですか?
なんせひと粒でいくつもおいしい神社です。拝殿が海に向かっていて初日の出も拝める。岩の裂け目が昇り龍のようだと話題の「鵜戸神社」もあります。親亀・子亀・孫亀に見える「亀岩」もお正月的。「さざれ石」もそうです。さらにはなんと「ドラゴンボール」なる岩まで! どうですか、この詰め込みよう。ぶっとい幸運に恵まれるか、ご利益が渋滞するかのたぶんどっちかだと思います。
大御神社がそうであるように、日に向かうと書く日向市です。まるで1月号のコラムのためにあるかのようなまち。ご存知の通り、ひょっとこのまちであり、神武天皇お船出の地であり、若山牧水生誕の地です。今回は、そんな日向市の“いいとこ”を紹介していきたいと思います。
でも日向という宮崎の旧国名を、県北の一都市が名乗ろうとした時は、それなりにひともんちゃくあったことはナイショだよ☆
鶏小屋時代から変わったか
日向市のシンボルと言えば、新駅開業10周年を迎え九日向市駅です。ちなみに日向駅は千葉県の駅だから間違えないで。駅舎は、国際的な賞であるブルネル賞を受賞。駅周辺地区も都市景観大賞を受けています。
鉄道がらみで思い出すのは、日向〜都農間にあった、リニアモーターカー実験線。のちの某都知事が、鶏小屋と豚小屋の間を走っていると揶揄しました。大きなお世話ですよね。宮崎はどこもそうなんだよ!
その実験線跡は、いまメガソーラー施設になっています。さらに研究施設にも利用されていて、そこでは戦艦大和の予備パーツが活用されているという、男子心をくすぐる話も。
あと、2016年のCMで意表を突かれたのは、いまをときめく嵐の松本潤さんのひょっとこ顔! おかげで日向に嵐ファンが殺到……という話は聞きませんが、いいPRになりましたよね。
同じく日向生まれの柑橘・へべすも、2016年にCM動画が制作され、公開されています。妙に肉感的な、例のヘディーヘベも登場。あの胸、詰めものなんですってね。なんだよちくしょう!(→?)。
あるもの勝負は正しい!
さて、やはりCMつながりですが、日向市は12月に、サーフタウン・プロジェクトを発表しました。
ネットサーファーがリアルなサーファーになる姿を描いたインターネット動画も話題。日向市は、宮崎でサーフィンが最初に根づいた発祥地です。
ところで日向名物のひょっとこ踊り。昔はひょっとこ面はなかったといいます。昭和になって加えられた要素だそうですが、それがこの厄除けの踊りを有名にしました。
縁結びスポットの「クルスの海」もそうです。名前をつけて整備したのはまだ十数年前のことで、それまでは地元の人が十文字と呼んでいただけの岩場。冒頭で挙げた鵜戸神社も、有名になったのは昇り龍のようだと言われてからですよね。
サーフィンしかり、ひょっとこしかり、日向市は元からあるコンテンツを上手に掘り起こしています。キヤッチーにして、再編集して、改めて光を当てる。珍奇な一発狙いより、火がつけば息が長いのも納得です。
サーブタウン構想は移住促進政策の一環でもあります。日に向かうこのまちに多くの人が移住して、よさを知ってほしいですよね。女性にも来てほしい。日向には「消防団婚活大作戦」なる取り組みもあるそうなので、きっと出会いもあるはずです。うまくいけば、日向に行って出会った人は、ひ(火)に向かう人ってね!
大御神社の神様、2017年はよいオチに恵まれますように。
■ 日向市DATA
●人口:62,808人(9月現在)
●面積:336k㎡
●人口密度:186人 / k㎡
●市の花:ヒマワリ
●市の木: 山桜・モクセイ
● 市の花木: ツツジ
■ 日向市のココもスゴイ!
*細島港:
宮崎に数少ない国際港のひとつ。豪華客船が停泊する油津港が注目されますが、県内で税関があるのは細島だけです。ポート・オブ・ザ・イヤー2015受賞。
*細島験潮場:
海面の昇降(潮位)を計測する施設で、完成は明治25 年。旧陸軍の記章が残る日本最古の験潮場ながら、いまなお現役です。土木遺産に認定されています。
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