「畜産」、そして「食」とは何なのか。あらためて考えるために、宮崎牛が食卓に上るまでの過程を取材しました!
[国内で販売される牛肉の種類]
「畜産」、そして「食」とは何なのか。あらためて考えるために、宮崎牛が食卓に上るまでの過程を取材しました!
「食」を考える
昨年、 全国和牛能力共進会(全共)第9区(枝肉部門)で本町の福永透さんが日本一に輝き、 父子2代で見事2連覇を達成。畜産王国、三股の名を全国にとどろかせた。
一方、宮崎県に甚大な被害をもたらした平成22年の口蹄疫の記憶も冷めやらない中、最近では環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への交渉参加が正式決定。地域の基幹産業である畜産業について、その根幹を揺るがしかねない出来事が頻発している。「畜産」、そして「食」とは何なのか。あらためて考えるために、宮崎牛が食卓に上るまでの過程を取材した。
参考WEBサイト
独立行政法人家畜改良センターホームページ
東京都中央卸売市場食肉市場・芝浦と場ホームページ
国内で販売される牛肉の種類
日本で販売されている牛肉は、「和牛」「国産牛」「輸入牛」に分類される。そのうち、日本国産の牛肉は「和牛」「国産牛」の2種類である。原産国が日本となる牛(出生から解体までの期間で最長飼養地が日本である牛)が「国産牛」。国産牛のうち、品種などの条件を満たし、日本で生まれ育ったことが確認できる牛が「和牛」とされる(表1参照)
宮崎牛とは
宮崎県内で生産肥育された黒毛和種で、日本食肉格付協会が定める格付基準の肉質等級4等級以上の肉牛。宮崎県経済農業協同組合連合会(JA宮崎経済連)が地域団体商標として登録した地域ブランドである。
牛肉トレーサビリティとは
BSE対策の一環として、牛に識別番号を付けて生年月日や出生地などの各種情報を管理している。国内で飼養され、食肉処理された牛の精肉などには、牛の個体識別番号(またはロット番号)が表示される。(独)家畜改良センターのホームページ上において、個体識別番号を入力することで、その牛の品種や、いつ、どこで生まれ、育ち、解体されたかなどの情報を確認できる。
枝肉の格付けについて
「枝肉」とは、解体された牛から内臓を取り除き、背骨から二つに切り分けた状態をいう。その品質について、(社)日本食肉格付協会が格付けを行っている。歩ぶ留どまり等級と肉質等級を組み合わせて全15段階に分かれ、「Aー5」が最高等級となる(表2参照)
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