数ある書籍の中から、図書館司書がセレクトした本をご紹介します。今月のテーマは「美味しい」本!

『至福の味』

[『まさ夢いちじく』]

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『至福の味』

ミュリヘル・バルベリ/著 高橋利絵子/訳
[出版]早川書房

食べ物に生涯を捧げてきた男にとっての最後に食べたい究極の味とは何だったのか。長年、家庭も顧みず美食の限りを尽くしてきた高名な料理評論家が、死の床で薄れゆく記憶の中思い出した生涯最高の味とは?

至福の味を思い出すための料理の表現が素敵な本です。日本では食べられないような料理についても素敵な表現で描写してあり、読むとお腹がすいてきて美味しい食事をしたくなること間違いなし。あなたの至福の一品は何ですか?


『まさ夢いちじく』

クリスヴァンオールズバーグ/絵と文 村上春樹/訳
[出版]河出書房新社

ムッシュウ・ビボットはペットの愛犬マルセルにも冷たく当たる意地悪な人。そんなビボット氏が、ある日どんな夢でもかなえてくれるいちじくを手に入れます。

ビボット氏は、世界一の金持ちになっている自分を夢に見るぞ、と決心。果たしてビボット氏の夢はかなうのでしょうか。

淡く柔らかい独特な色調の絵とは反対に最後はどきりとさせる少し怖さをはらんだ予想外の結末。大人の人にもぜひ読んでもらいたい絵本です。


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