数ある書籍の中から、図書館司書がセレクトした本をご紹介します。今月のテーマは「文学を身近に感じよう」!

『宮崎方言版小倉百人一首』

[『絵本のつくりかた1』]

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『宮崎方言版小倉百人一首』

佐伯恵達/著
[出版]鉱脈社

 有名な数々の歌が、馴染み深い宮崎の方言で紹介されており、思わずクスッと笑ってしまいます。例えば、小野小町が花を例えに、恋心を巧みに表現した歌は「花ん色は うしなッちしもた 何もせじ ぼけェッとほかを ながめちョるまに」となっています。

 古典を日常のことばで捉えることによって、当時の歌を詠んだ人々の生活に思いをはせやすくなっているのではないでしょうか。実際に声に出して読みたくなること間違いなしの一冊です。


『絵本のつくりかた1』

みづゑ編集部/編
[出版]美術出版社

 絵本を読むだけでなく、作ることにチャレンジしてみたい人におすすめの一冊です。一枚の絵を切って折るだけの簡単な折り紙絵本や、凝ったしかけが盛りだくさんのポップアップ絵本などの作り方が紹介されています。

 絵本作家のアイディアの起こし方や実際に使っている道具、更に本格的な印刷と自費出版についても知ることができます。ぜひ参考にして世界にひとつだけのオリジナル絵本を作ってみてはいかがでしょうか。


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