子どもの食育はどうすればよいのでしょうか。
NPO法人食生活応援団ベジフルバスケットが実施している「五感体験型キッズキッチン講座」で、その秘訣を探りました。


【五感体験型キッズキッチン講座とは】
料理という五感を使った体験を通して、食事の楽しさを伝える教育プログラム。野菜の名前あてクイズや食育の絵本読み聞かせなどもあります。

【こんなことしているよ! 学校の食育①】
○魚の手開きに挑戦!(宮崎南小学校)

夏休みに開催した親子料理教室では、地元鮮魚店の皆さんの指導のもと、慣れない手つきでイワシの手開きや調理に挑戦。最初は「気持ち悪い!」という子もいましたが、最後は楽しく完成。命をいただくという意識を新たにしました。

後日、家庭で手開きに挑戦してくれた子どももいたようです。

[LESSON 1 ごはんを炊こう!]

<br> NPO<br><br> <br> <br> 使<br> <br> <br> <br> <br> 調<br> <br>

【こんなことしているよ! 学校の食育②】
○梅を収穫してジュースに!(七野小学校)

校内にある梅の木から実を収穫し、よく洗って氷砂糖といっしょに瓶詰め。梅ジュースができる様子を観察し、みんなで味わいました。梅の実と氷砂糖だけでジュースができるのが、子どもたちの目には不思議に映ったようで、貴重な経験になったようです。

自分でも作ってみたいという声がたくさん上がりました。


LESSON 1 ごはんを炊こう!

炊飯器でスイッチを入れておけば炊き上がるごはん。でも、中でどのように炊けているのか、大人でも意外と知らない人は多いのでは?

教室では、洗う前と洗った後の米の違いを比べたり、ガラスの鍋でごはんが炊ける様子を観察したりします。泡がいっぱいで、子どもたちはみんなびっくり!

「おいしく炊けてね」との声も上がり、一粒一粒に愛着が湧いている様子がうかがえました。

【POINT】
普段当たり前のようにしている料理の過程も、じっくり見ると驚きや発見があります。大人も一緒にのぞいてみましょう。


LESSON 2 豚汁を作ろう!

みんなで集まって作るメニューは豚汁。野菜を切ったり、みそを溶いたりするのももちろん子どもたちの役割です。

まずはニンジンやダイコンなどの野菜をカット。包丁を握る表情は真剣そのもの! 合間にはみんなでだしを味見。普段おやつで口にしているようなはっきりした味ではなく、薄いようで深みのある味わいに誰もが興味津々。

「野菜の味がする!」など、思い思いの感想が生まれました。

【POINT】
即席タイプの味噌汁は便利ですが、だしを取り、みそを溶くという本来の過程は、子どもにとって素材の味を知る格好の教材です。


LESSON 3 サラダを作ろう!

まず作るのは叩きキュウリ。子どもたちはキュウリを袋に入れ、面白がりながらすりこぎで叩きます。続いてゆで卵の殻をむき、トマトも載せて、最後に掛けるのはちりめん!

普段食べ慣れているマヨネーズやドレッシングではなく、ごま油で炒っただけのちりめんを振り掛けて完成。自分のサラダはもちろん自分で盛り付け。ごま油の香りやトマトの甘みに子どもたちは大喜びでした。

【POINT】
ちりめんを使った味付けは、調味料の役割を果たすものがマヨネーズやドレッシングだけではないことを教えてくれます。


LESSON 4 おむすびを握ろう

ごはんが炊き上がったら、おむすび作りのスタート。

炊き立てのごはんの香り、温もり、粘り気、柔らかさなどを全身で感じながら、子どもたちは慣れない手つきで黙々とおむすびを握ります。

自分の分はしっかり自分で握って、ノリを巻いたら完成!大きさも形も個性豊かな、愛らしいおむすびがたくさんできました。かぶりついた子どもたちは口をそろえて「おいしい!」と笑顔。

【POINT】
炊きたてのごはんでおむすびを作ると、視覚や嗅覚、手のひらの触覚など、五感で楽しむことができます。


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「食事の楽しさを 五感で体験!」Part.2子ども編|野菜を食べよう!  写真

miyazaki ebooks編集部

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