「弁当の日」を通して見えてくる大切なことを伝えたい
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「弁当の日」を通して見えてくる大切なことを伝えたい
献立、買い物、調理、弁当詰めから片付けまでの全てを子ども一人で行う「弁当の日」。この食育の取り組みは、小・中学校を中心に全国へ広がり、昨年度は県内でも335校が実施しています。
この弁当の日をさらに広げようと活動しているのが、船ヶ山清史さんです。
きっかけは4年前、「食卓の向こう側」という本との出会いでした。食が抱えるさまざまな問題を知り、食に対する価値観が大きく変わりました。
早速、本で紹介されていた弁当の日を家庭で実践すると、子どもたちの行動や会話に変化が見られるようになりました。その成長の様子を目の当たりにし、弁当の日をより多くの人に知ってほしいという思いから活動を始めたのです。
活動を続けていく中で知り合った仲間と、一昨年、実行委員会を立ち上げました。メンバーは会社員、教師、司会、農家、学生などさまざまで、16歳~70歳の60人で構成されています。
今年は、大学生への啓発を目的に全3回のイベントを企画。7月の第1回では、講演や弁当立食パーティーに役260人の参加がありました。現在、12月の第2回イベントに向けて準備を行っています。
「弁当の日は、農業や環境保護への関心を高め、周囲への感謝の気持ちを育む」と話す船ヶ山さん。「広辞苑に載るくらいに弁当の日が根付いてほしい」と願いながら、これからも活動を続けます
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