昭和35年4月号から1年間連載されていた「地名むかしむかし」。
市内のいろいろな地名の由来を当時の文章のままお届けします。
昭和35年12月号より

今では見られなくなった白かべ造りの家並み

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3541<br /> <br /> 3512<br /> <br /> <br /> <br />

 城ケ崎は大淀川の南岸で河口に近い集落である。(中略)むかしは赤江港の港町としてずいぶん栄えたところである。「赤江城ケ崎や撞木の町よ、金がなければ通られぬ」―有名な俚謡であるが、「またと行くまい丹後の宮津、しまの財布が空になる」という天の橋立の唄と比らぶべきもので、金がなければ通られないほどの消費都市であったのである。

(中略)

 城ケ崎という名の由来を考ゆるに、城ケ崎のケというのは「の」という意味で、崎は岬である。だから城ケ崎は城のある岬ということである。城というのは曽井城が古来有名で、この城は伊東氏の支族曽井氏の居城であったが、後に伊東氏が取った。この城の城下の港という意味と思われる。


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